日本から世界へ——ショートドラマアプリ「BUMP」が名乗りを上げました。2025年3月4日から、世界100か国・地域でドラマ配信を開始するというこの挑戦は、特にアメリカ、台湾、韓国を初期の重点地域として設定し、すでに人気のある作品を多言語で発信することが重要なポイントです。
「BUMP」は、日本で初めてのショートドラマアプリとして、1話1分から3分という短尺フォーマットで提供され、ユーザーは無料で楽しむシステムが特徴です。リリース以来、若年層を中心に支持を集め、短期間で190万ダウンロードを突破しています。『待つと無料』というアプローチで、時代のニーズに合致したアプリの成長は目を見張るものがあります。
調査会社によると、2029年までにショートドラマ市場は8.7兆円規模に達することが予測されており、国内外で急速に進展しています。日本国内では大手テレビ局やスタートアップの参入が増え、ますます活気に満ちた市場環境が形成されています。特に中国のショートドラマアプリも先行しており、米国での展開が進んでいるという側面も見逃せません。
「BUMP」の目指すところは、他国市場での成長を加速し、グローバルの売上を国内収益を上回るまでに至らせることです。そのため、韓国を皮切りとした現地制作との協業が進められています。2025年5月には韓国の制作会社との共同制作した作品を発表する予定です。
初期の段階で配信予定の内容は、多言語対応による翻訳版のショートドラマが中心です。特に11作品を字幕版、5作品を吹き替え版として提供予定で、日本での人気作品を基に強力なコンテンツを展開します。
また、これまで「BUMP」自身が展開してきたマーケティング手法も注目されています。アプリのダウンロード数は広告を行うことなく、切り抜き動画をSNSで展開した結果、100万ダウンロードを達成しました。25億回を超える動画再生回数が、その効果を物語っています。
今後のビジョンとしては、現地のクリエイターと共に地域に響くオリジナル作品を生み出していくこと、そして日本国内での先駆者としての地位を維持しつつ、国際的な視点からも貢献していくことが求められています。
「BUMP」はこれからも、クリエイターエコノミーの構築を役立ちつつ、世界規模で飛躍するコンテンツ制作を目指して、さらなる成長を遂げることでしょう。