村山由佳が描く最新長編『DANGER』
日本の文壇で確固たる地位を築く村山由佳が、最新の長編小説『DANGER』を2026年2月26日に新潮社から発表します。本作は、村山の独特な視点で語られる愛と哀しみの物語であり、バレエと戦争をテーマに据えています。
物語の背景とプロット
『DANGER』の舞台は1990年代。物語は、水野果耶という編集者と長瀬一平という記者が、世界的な振付師・久我一臣のインタビューを通じて展開されます。当初二人は、久我の半生を辿りつつ、戦前戦後の日本バレエ界を紹介するデザインで構想を練っていました。しかし、久我が語り始める彼自身の過酷な戦争体験は、二人の予想を超えた深い縁を結んでいきます。
特に印象的なのは、日本に帰化したロシア人ダンサーの悲劇や、シベリア抑留中の過酷な状況、さらには従軍看護婦たちが経験した戦争の現実です。これらの物語を通じて、村山は厳しい運命に直面する人々に希望と抗う心を持たせる力強さを感じさせます。彼の描く芸術への欲望もまた、どのような状況においても消えないことを強調しています。
村山由佳の独自の文体
著者の村山由佳は、彼女独特の豊かな感情表現と深い洞察力で読者を惹きつけてきました。デビュー作『天使の卵』以来、数々の受賞歴を誇り、近年では『風よあらしよ』が吉川英治文学賞を受賞するなど、その実力を証明しています。『DANGER』は、彼女が自身の父の体験をもとにしたフィクションとして、芸術と戦争の複雑な交差点に挑む入魂の作品です。
書籍の詳細情報
- - 出版社: 新潮社
- - 発売日: 2026年2月26日
- - 価格: 2,530円(税込)
- - ISBN: 978-4-10-339953-7
- - 造本: 四六判ハードカバー
- - 公式リンク
『DANGER』は、単なる物語にとどまらない、深いメッセージを持つ作品となることでしょう。戦争という厳しいテーマを通じて、希望を探し続ける人々の姿を描いたこの作品を、ぜひ手に取って体験してみてください。