マイランが提供するアプリ「マイエピ」とは
製薬会社マイランが2020年2月17日に発表したスマートフォンアプリ「マイエピ」は、食物や蜂毒に対するアレルギーの患者やその家族、医療関係者を支援することを目的としています。このアプリは透明性と正確性を兼ね備えた情報提供を行い、アナフィラキシーの適切な治療を促進する国内初の試みです。
アナフィラキシーの危険性
アナフィラキシーは、アレルギー源の摂取によって引き起こされる全身的なアレルギー反応であり、その症状は急激に進行するため、迅速な対処が必要です。日本では、年間50~70名がこの疾患で命を落としています。多くの人がアナフィラキシー治療剤の正しい使用方法や緊急対応の知識に欠けている現状が、これらの発症をリスクにさらしています。
「マイエピ」の機能と活用法
「マイエピ」アプリには、さまざまな機能を搭載しています。
- - ノート機能: 症状や食事の記録を写真付きで保存できるので、日々の健康状況をトラッキングできます。これは、医療従事者とのコミュニケーションをスムーズにする助けにもなるでしょう。
- - ライブラリー機能: アレルギーの原因やアナフィラキシーの際の対策に関する信頼性の高い情報を提供します。
- - Q&A機能: アレルギーに関する疑問を解決するためのサポートも行います。
特に、エピペンを処方された患者やその家族向けには特別な機能が用意されています。使用期限が迫ったエピペンを通知する「重要なお知らせ通知プログラム」や、緊急時の手順をナビゲートする動画と音声のサポート機能があります。これにより、エピペンの適切な使用が促進され、万が一の場合に対する準備が整います。さらに、教育機関の教員や保育士、救急医療従事者も、ナビゲーション機能を利用することで、アナフィラキシーの対処法を学び、実践することができます。
まとめ
アナフィラキシーという重篤な疾患に対処するため、「マイエピ」は患者とその周囲の人々に必要な知識とサポートを提供します。医療従事者との円滑なコミュニケーションの手助けをすることもあり、全体に必要な情報をアクセス可能にするこのアプリの活用により、より多くの方々が安心して日常生活を送ることができると期待されます。このアプリを利用することで、アナフィラキシーに対する理解を深め、適切な対策を講じられることになるでしょう。