パスワード管理の実態
2022-05-06 10:40:01
世界パスワードの日に考える日本のパスワード管理の実態と意識
世界パスワードの日に見えた日本のパスワード管理
2022年5月5日は「世界パスワードの日」です。この日を契機に、パスワード管理ツールを提供するBitwardenが日本を含む主要5カ国(アメリカ、イギリス、ドイツ、オーストラリア、日本)でのパスワード管理に関する意識調査を行いました。最近のデジタル化の進展やリモートワークの普及に伴い、パスワードの管理は私たちにとってますます重要な課題となっています。
世界のパスワード管理の傾向
調査結果によると、世界の約24%の人々がデータ漏洩を経験していることが分かりました。特にアメリカでは約98%の人がパスワードセキュリティのベストプラクティスについての知識があり、高い水準を示しています。しかし、実際の管理状況は万全とは言えず、約49%がパスワードの管理に記憶力に頼っているという実態が浮かび上がりました。
さらに、アメリカでは43%がパスワード管理ツールを使用しており、昨年よりも4%の増加が見られましたが、他国平均の34%に比べても高い利用率となっています。
日本におけるパスワード管理の現状
日本では、データ漏洩の経験がある企業は他国よりは少ないものの、約10%の回答者が過去1年半内にデータ漏洩を経験していると報告しています。日本でもパスワード管理は主に記憶力に依存しており、その次に手書きのメモやマニュアルな方法で管理する人が多い傾向があります。
特に目立つのはパスワード管理ツールの利用率で、日本のパスワード管理ツールの利用者は約20%で、他国と比較すると低い水準にとどまっています。このことからも、パスワード管理の意識改革が求められることが明らかです。
企業における二要素認証(2FA)の理解とその活用にも課題が見受けられ、個人の利用はグローバル平均と同等の割合ですが、企業での活用は遅れています。
CEOのメッセージ
BitwardenのCEO、マイケル・クランデル氏は次のように述べています。「パスワード管理のベストプラクティスの重要性は確実に広がっていますが、依然として多くの企業がこの問題に取り組む必要があります。社員の自主性に任せたままでは情報の保護は不十分です。」
グローバルな課題
リモートワークが一般化した現在、職場でのパスワード管理は未だ普及していません。調査によれば、アメリカでは32%の社員が職場でパスワードマネージャーを義務づけられており、世界全体ではこの数字は25%にすぎません。多くの回答者は職場でパスワードマネージャーの導入を求めていますが、それに応じた企業の取り組みは十分でないのが現状です。
日本では、職場でパスワード管理ツールを日常的に使用しているのは21%であり、グローバル平均を下回る状況です。このため、企業は全従業員に対してパスワード管理ツールを導入し、セキュリティを強化することが急務です。
Bitwardenの取り組み
Bitwardenは「すべての人のためのパスワードセキュリティ」をミッションとして、安全にパスワードを管理するためのツールを提供しています。私たちは、個人ユーザーが無料で試せる他、年間10ドルでプレミアムアカウントにアップグレードできるオプションも用意しています。セキュリティ強化のための多様なプランを用意し、より安全なオンライン体験を提供します。
調査方法とBitwardenについて
今回の調査は、Propeller Insightsを通じて行われ、全世界の2,000人以上のインターネットユーザーを対象に、パスワードに関する意識と管理方法が調査されました。Bitwardenはオープンソースのパスワード管理ツールを提供し、企業や個人が安全にデータを保存・共有できる環境を整えています。
セキュリティの専門家や愛好者が集まるグローバルなコミュニティとして、42の言語に対応しています。詳細は公式サイトをご覧ください。
会社情報
- 会社名
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Bitwarden, Inc.
- 住所
- Santa Barbara, CA 931031 North Calle Cesar Chavez, Suite 102
- 電話番号
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