日本橋における視覚障がい者用歩行支援ツールの実証実験
2026年2月7日と8日、日本橋エリアにおいて視覚障がい者向けの歩行支援ツールに関する実証実験が行われました。このプロジェクトは、トヨタ・モビリティ基金と三井不動産のパートナーシップによって企画され、視覚障がい者が安心して街中を移動できる環境の実現を目指しています。
プロジェクトの背景と目的
ワクワクプロジェクトは、視覚障がい者が目的地に安全に到達し、楽しんで帰宅できる“ワクワクする世界”を築くために开始されました。実証実験は、視覚障がい者の移動を支援するための技術的な課題を解決することを目的としています。特に高層ビル群などの都市環境では、正確な位置把握が重要であり、位置測位技術の向上が求められています。
今回の実験では、複数の企業が参加し、実際に視覚障がい者が日本橋エリアを歩きながら、各ツールの使い勝手や課題を検証しました。実験に参加した企業は、株式会社コンピュータサイエンス研究所、株式会社Ashirase、リンクス株式会社など、合計6社に渡りました。
実証実験の内容
実験では、参加企業がそれぞれ開発した歩行支援ツールを用いて、実際の街中での動作を評価しました。具体的な検証ポイントには、高層ビル内でのトイレ誘導のサポートや、エレベーターの利用、地下通路の移動などが含まれています。
様々な技術を駆使して、視覚障がい者の声を聞きながら、どのように支援ツールが機能するかを確認しました。たとえば、AIによる画像認識技術やセンサー情報を利用することで、進行方向や左右の道の指示をより正確に行うことが期待されています。特に、信号機の色を判別し、音声で横断可能なタイミングを案内するスマートフォンアプリの実験は注目されました。
参加ツールの紹介
実験に参加したツールの中には、以下のようなものがあります。
- - アイナビ: スマートフォンアプリで、道案内や周辺の障害物情報を音声で提供。
- - アシラセ: 靴に装着した振動デバイスを利用し、進行方向を案内。
- - 安心同行支援型ナビゲーションロボット: 自律移動を行い、視覚障がい者を安全に導くロボット。
これらのツールは、参加企業間での知見の共有を通じて、各技術の補完や共創を実現することができました。
実証実験から得られた成果
視覚障がい者の皆さんから寄せられたフィードバックを基に、音声案内の改善点や操作時の負担軽減に向けて具体的な意見が確認されました。特に、都心のビル群や複雑な環境において、GPSだけでは難しい位置測位を、AIやセンサーを組み合わせて向上させる可能性が示されました。
今後も「ワクワクプロジェクト」は、得られたフィードバックをもとにさらなる改良を進め、目指すべき“ワクワクする世界”の実現に向けて活動を続けていく予定です。
サステナブルな未来へ向けて
三井不動産は、移動の問題を解決するための取り組みを強化し、視覚障がい者や移動困難者がより安心して過ごせる街づくりを推進しています。身近な技術開発だけでなく、社会全体に向けたインクルーシブな施策の重要性を再認識し、持続可能な社会の実現に貢献していくことを目指します。