スマホ認知症外来の新設
東京都葛飾区に位置する金町駅前脳神経内科では、2023年6月14日を「認知症予防の日」と位置づけ、これに合わせて受付を開始する新しいオンライン診療『スマホ認知症外来』を発表しました。院長の内野勝行医師は、現代社会におけるスマートフォンの普及がもたらす弊害に注目し、この新たな外来を設けました。
スマホ認知症とは
「スマホ認知症」とは、スマートフォンを長時間かつ頻繁に使用することにより、脳が過剰な情報を処理しきれなくなり、物忘れなどの軽度な認知機能の低下を指す症状です。特に若い世代においても見られることから、加齢による認知症とは異なり、広い年齢層に影響を与える可能性があります。
近年の調査データによれば、多くの人々がスマートフォンに依存する生活を送る中、こうした症状を訴える患者数が増加傾向にあることが示されています。特に特定の設定やアプリに依存するあまり、日常生活に支障をきたすケースも少なくないのが現状です。
オンライン診療での取り組み
この新しい外来では、患者がどこに住んでいてもアクセスできます。診療は主にオンラインで行われ、患者は自身の症状やライフスタイルに関する情報を問診表に記入することで、診療を受けることができます。必要に応じて認知症スケールなどの評価や検査も行われます。
また、診断結果に基づいて、スマートフォンとの健全な関係の築き方やライフスタイルの改善提案が行われます。特に、時間の使い方やスマホとの接し方についてのアドバイスが重要であり、患者ブルでも自分に合った健康法を見出すことが期待されています。
スマホ認知症外来の目的
この外来は、患者に単なる診療を提供するだけでなく、脳の健康に対する意識を高めることも一つの目的としています。これを通じて、他の認知症や脳に関わる疾患の早期発見や診断につながることを目指します。つまり、患者が自身の健康に対して積極的に関わるきっかけを提供していくのです。
予約方法
スマホ認知症外来は、2023年6月12日より予約受付を開始しました。予約は特設のアプリを通じて行い、診察日前に問診票を送信する仕組みとなっています。アプリの特設URLは以下です。
予約アプリリンク
今回の新たな取り組みが、スマホが日常生活の一部となった現代において、認知症予防や早期治療の新しい風となることが期待されています。専門医による適切な診断と治療で、多くの患者に希望を与えることができるでしょう。