アスクル、新たな物流拠点「関東DC」開所
アスクル株式会社(東京・江東区)は、2023年5月23日に新たな物流センター「ASKUL関東DC」の開所式を行い、埼玉県上尾市と災害時の物資供給に関する協定を締結しました。この関東DCは、アスクルの物流戦略において重要な役割を果たす東日本の基幹センターとして位置づけられています。
「ASKUL関東DC」の特徴
関東DCは、アスクルの各物流拠点の中でも特に規模が大きく、事業所向けEC「ASKUL」と一般消費者向けEC「LOHACO」の両方の物流を担当します。これにより、珍しい商品(ロングテール商品)を効率よく配送でき、さらには配送費の削減を図ることが可能となります。特に、関東DCを利用することで、東日本の顧客に対して翌日配送サービスを実現し、不便を感じさせない仕組みを整えています。
高度な自動化と効率化
最近の物流業界では、人手不足が深刻化している中、アスクルは最新技術を導入し、物流センターの自動化を進めています。関東DCでは、AGV(自動搬送ロボット)を導入し、高度な自動化を実現。例えば、トーヨーカネツの自動仕分けAGV「Table-sorting system」や株式会社ギークプラスのGTPソリューション「PopPick」などを活用しています。
これにより、従来の培った知見を基にした効率的な入荷・保管・出荷システムを構築し、人力に頼らず高い生産性を維持しています。
地域社会への貢献
また、アスクルは災害時における物資供給にも力を入れており、上尾市との協定により、災害が発生した際には生活必需品の提供や、一時的な物資保管が求められています。この協定は、アスクルの物流センターが地域のライフラインとして機能することを意図しています。災害時に迅速な対応が可能となる体制を整えることで、地域社会への貢献をさらに強化します。
終わりに
アスクルは、今後も地域に根ざした物流センターを目指し、最新の物流技術を導入しながら、地域との共生を大切にしたビジネス運営を進めていきます。また、働くスタッフの労働環境も整え、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを積極的に行っていく所存です。関東DCの運営が、新たな価値を創出し、地域の発展に寄与することを期待したいところです。