スーパーワームが魚粉代替へ
2024-11-12 11:44:33

魚粉代替タンパク源としてスーパーワームが注目!鹿児島大学との共同研究で可能性を探る

スーパーワームが魚粉代替タンパク源として注目!鹿児島大学との共同研究で可能性を探る



近年、魚粉の供給不安定化と価格高騰が深刻化し、養殖業界にとって大きな課題となっています。この問題に対し、宮崎県の株式会社スーパーワームは、魚介類用の新たな飼料原料として、スーパーワームの可能性に着目しました。

同社は、鹿児島大学と共同研究契約を締結し、スーパーワームが魚粉に代わる持続可能なタンパク源として、どのように貢献できるかを科学的に検証する研究を開始しました。

研究の目的と期待される成果



本研究では、スーパーワームが養殖魚の健康と成長を支える効果があるかを検証します。具体的には、スーパーワームを配合した飼料を与えた際の成長率、消化吸収率、健康状態への影響を調べ、魚粉と比較することで有効性を評価します。

また、スーパーワームの生産効率や経済性、環境負荷についても分析を行い、魚粉代替としての実用化に向けた課題や可能性を探ります。

研究成果によって、スーパーワームが魚粉に代わる高品質で効率的なタンパク質源として評価されるだけでなく、養殖業界全体のサステナビリティ向上に貢献できることが期待されます。

鹿児島大学との共同研究内容



鹿児島大学の水産学部の小谷教授は、海産魚類の種苗生産において初期生物餌料として用いられているワムシの培養や利用方法について研究を行っています。ワムシを大量培養し、水を漉して作成したワムシペーストを魚類用配合飼料の原料として使用することで、魚粉無使用の配合飼料を開発することに成功しました。

しかし、この配合飼料作成には、魚粉使用時の数十倍のコストがかかるという課題がありました。そこで、今回のプロジェクトでは、スーパーワームを配合飼料原料として使用することで、ワムシペーストとの併用による無魚粉化とコストカットを目指します。

株式会社スーパーワームの取り組み



株式会社スーパーワームは、創業以来、革新的な昆虫資源の開発を通じて、持続可能な社会の実現を目指しています。スーパーワームは成長効率が高く、地球に優しいタンパク質生産資源であることから、同社はスーパーワームの可能性を最大限に引き出すため、研究開発と市場適応の強化に力を入れています。

今後も鹿児島大学をはじめとする研究機関との協力を通じて、持続可能な食料資源の開発に貢献し、環境と共存する未来の実現に向けてさらなる挑戦を続けていくとのことです。


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会社情報

会社名
株式会社スーパーワーム
住所
宮崎県西都市茶臼原1554−5
電話番号

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