腸内細菌を武器に医療革新を目指すメタジェンセラピューティクスの挑戦
腸内細菌研究を基盤にした医療・創薬の最前線を行くメタジェンセラピューティクス株式会社が、2025年末から2026年初頭にかけて実施されたシリーズBラウンドにおいて、あすか製薬やCanon Marketing Japanのような企業と連携し、総額11.9億円の資金調達を成功させました。これにより、同社の累計調達額は54億円を超えました。この資金を活用し、潰瘍性大腸炎に対応した新たな腸内細菌医療品の開発が加速されることが期待されています。
進化する腸内細菌医療
メタジェンセラピューティクスは、潰瘍性大腸炎を対象にした「腸内細菌医薬品」の国際共同治験を2026年4月から6月にかけて開始する予定です。この治験では、経口投与による腸内細菌叢移植(FMT)医薬品がテーマとなります。これにより、病気の治療に向けた新たな選択肢が広がることでしょう。
腸内細菌叢移植は、健康なドナーの腸内細菌を病気に苦しむ患者の腸に移植する方法で、腸内環境の改善を目指す治療法に注目が集まっています。今回の資金調達により、同社はFMT関連治療法の社会実装や新たな臨床試験の推進に取り組み、より多くの患者に救いの手を差し伸べていくことを目指しています。
メタジェンの挑戦する意義
同社は「腸内細菌叢移植(FMT)の社会実装」を通じて、多くの患者に腸内細菌医療を届けることをミッションに掲げています。今年度に入ってからも、同社は腸内細菌医療の重要性を伝えるための社会貢献活動を行い、地域コミュニティとの連携を強化しています。山形県庄内地方では、腸内細菌を提供するドナーの認定や採取が進んでおり、これまでに800便以上が集まっています。
計画された資金の使途
調達した資金は以下の分野に活用されます。
1.
FMT医薬品の開発
- 潰瘍性大腸炎治療薬MGT-006の臨床開発
2.
FMT医療技術の研究
- 新たな臨床試験の実施
- 消化器がんやパーキンソン病における治療法の研究
3.
腸内細菌ドナーの確保
- 山形県内でのプロモーション活動やサプライチェーンの最適化
投資家からの期待
様々な企業がこのプロジェクトに興味を示し、腸内細菌医療の未来に大きな期待を寄せています。あすか製薬の佐々木氏は、「腸内細菌叢移植の社会実装の実現に向けた準備が着実に進められている」と高く評価。一方、キヤノンの石田氏は、この挑戦が健康を促進し、新たな価値を創出すると述べています。
結び
メタジェンセラピューティクスの取り組みは、医療の現場に新たな風を吹き込むものです。今後の研究成果が多くの患者に届く日を心待ちにし、腸内細菌医療の社会実装が進むことを期待しています。この挑戦が、日本における医療革新として確固たる地位を築くことを願っています。