コロナ危機を乗り越えるための職業訓練プロジェクト始動！

コロナ危機を乗り越えるための職業訓練プロジェクト

2023年7月7日、全国に広がる職業訓練のクラウドファンディングプロジェクトが始まりました。この取り組みは、コロナ禍による大失業危機の中で、多くの人々が再び社会に戻るための受け皿となることを目指しています。

特に注目すべきは、女性の社会進出を支援するための訓練プログラムです。東京都では特に幅広い再就職スキルアップ訓練が展開され、やる気のある女性たちに新たなチャンスを提供しています。コロナで雇用保険を受け取れなくなった方々に向けても、無料で受講できる制度があります。この制度を利用することで、条件を満たせば最大10万円の給付金を受けながら、スキルを身につけられる大きな機会となっているのです。

このプロジェクトが背景にあるのは、過去にリーマンショックでの雇用支援に従事してきた経験を持つ、松岡雅恵氏（人材育成支援協会代表）です。彼女は大学卒業後、自らの理念を基に社会貢献を目指す株式会社を設立し、厚生労働省の「緊急人材育成支援事業」にも関わりました。多くの求職者を支援する中で、再起のための訓練の重要性を深く理解し、現代のコロナという新たな危機に立ち向かうべく行動を起こしたのです。

松岡氏は以前の職業訓練の現状に心を痛め、新たな形でサポートを行うために再び動き出しました。例えば、職業訓練学校の現場では、感染症対策として手作りの段ボール仕切りが導入されるほど、限られた資源の中で困難な運営が続いています。しかし、このオンライン化の進展は本来の良さを失ってしまっているとも言えます。

また、失業者支援の中心的政策である求職者支援訓練は本来、雇用保険を受けられない人たちのために設けられた法制度です。しかし、現実には多くの訓練学校が困難な状況にあり、民間訓練学校からの公募も多く見られています。これに対して、松岡氏は日本全国の各種職業訓練を改善すべく、NTTと協力しながらオンライン化の推進活動を進めています。

具体的な取り組みとしては、受講者が無料で職業訓練を受けられるようにするため、認知度を高める動画制作やコロナ対策の支援、さらにWIFI環境の整備なども計画されています。また、端末を持たない方々にはタブレットを貸与し、新たな学びの機会を提供することも視野に入れています。

このプロジェクトは、クラウドファンディングサイト「レディーフォー」でも紹介されており、失業者が新たな「天職」を見つけるための道筋をつけることを目指しています。社会全体として、支援を必要とする個々の希望を現実に変えるための重要な一歩となることでしょう。多くの皆さんの支援を期待しています！