人生100年時代を支える新たな企業の挑戦
2024年12月17日、東京都目黒区にて「第5回 Well-being & Age-tech 2024 Award」が開催されました。このイベントは、ウェルエイジング経済フォーラムが主催し、全世代のウェルビーイングを促進することを目的としたものです。今年も多くの来場者が参加し、合計120名以上が革新的な取り組みに注目しました。
ウェルエイジング経済フォーラムは、人生100年時代の見通しを踏まえ、年齢に関係なく、誰もが豊かに生きるためのアプローチを模索しています。2020年に設立された同フォーラムは、年齢、立場、業界を超えた共創の場として機能しており、毎年このようなアワードを通じてエイジフリーな考え方を広めています。
今回のアワードでは、エイジテック分野で顕著な業績を上げた8社が受賞し、その中には経済産業大臣賞を受賞した株式会社LIFESCAPESが含まれています。同社は脳科学とAIを活用し、脳卒中後の重度麻痺患者のリハビリを支援する革新的な技術を開発しました。患者が思い描く手指の運動をロボットがサポートする仕組みは、多くの人々の希望となっています。
同様に優秀賞を受賞した株式会社坪田ラボは、世界初の健康促進眼鏡を開発しました。この製品は、視力の問題だけでなく、脳の健康にも寄与することを目指しています。また、医療用手術ロボットを開発した株式会社メディカロイドも受賞し、その活動が国内外の医療業界に影響を与えています。
さらに、優良賞には株式会社VIEや株式会社KAERUが選ばれました。VIEは脳波を計測するイヤホン型デバイスを開発し、ユーザーの脳波に合わせた音楽を提供することで、個々の健康促進を図っています。KAERUは、高齢者向けのフィンテックサービスを展開し、デジタルデバイドの解消を目指しています。
また、特別賞を受賞した学生団体「えん」は、地域内での思いやりや支援行動を可視化するココロ通貨を発行しています。引退後や介護を必要とする高齢者を支援する株式会社想い人や、寺のデジタル化を進める株式会社TERA techも今回の受賞者に名を連ねました。
ウェルエイジング経済フォーラムの代表理事である佐藤ゆみ氏は、「受賞企業の皆様、この度は本当におめでとうございます。エイジテック分野の技術やサービスが進化することで、人生100年時代の課題解決に向けた新たな一歩が踏み出されることを嬉しく思います。」とコメントを寄せています。
このアワードは、持続可能な社会の実現を目指し、エイジングに関連する技術革新と社会的インパクトを促進することを目的としています。今後もウェルエイジング経済フォーラムは、官民連携を強化しながら、次世代へ向けた持続可能な未来づくりに取り組んでいくことでしょう。ウェルエイジング経済フォーラムの詳細については、公式ウェブサイトをご覧ください。
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ウェルエイジング経済フォーラム