イディアコーポレーションが目指す人的資本経営
株式会社イディアコーポレーションは、社員の成長を企業の成長と位置づけた「人的資本経営」を実施しています。2025年5月には、社員のキャリア自律と組織の一体感を高める目的で「ビジョンマップセミナー」を開催しました。このセミナーは、管理部門の社員を対象にし、持続可能な企業価値の創出を目指しています。
セミナーの背景
イディアコーポレーションは、138年もの歴史を誇る企業で、近年ではグループ経営の複雑化が進み、管理部門の専門性が重要となっています。また、製造業の現場では、顧客満足の向上を狙い、多様な人材の活用が求められています。そのため、社員一人ひとりのキャリア支援を強化し、人材への投資を戦略の中心に据えることが重要な経営課題と位置付けられています。
その一環で、2025年3月に就任した社外取締役の吉本明加氏を講師に迎え、他社での成功事例を元に「ビジョンマップセミナー」を導入しました。
セミナーの内容と特色
「ビジョンマップセミナー」は、視覚的かつ体験型の手法を用いたプログラムです。参加者は「自分」「仲間」「組織」という3つの視点から、自身の強みや価値観を見直すことが求められます。
事前準備
参加者はキャリアコンサルタントとの面談を通じて、過去の職務経験やスキルを整理し、自己評価を深める作業を行いました。これにより、自分を人的資本として再定義する機会が与えられました。
組織理解の強化
チームごとに現状の組織の強みを確認し、その多様性・共通性を再確認する時間を持ちました。これにより、グループ全体の理解が深まり、連携が強化されました。
自己理解とビジョンの明文化
「タイムノート®」という手法を使って、3年後の理想の自分と組織像を視覚化しました。参加者は、キャリアとプライベート両面での理想を具体化し、ビジョンを発表し合いました。
参加者は、自身のビジョンを共有し合うことで心理的安全性を得て、行動変容が促進されました。
参加者の反響
セミナー後のアンケートでは、多くの参加者が自己理解の重要性や、他者とコミュニケーションを図ることの大切さを認識しました。「明確な目標を設定したい」「新卒時代を思い出して自分を見つめ直す良い機会だった」との声が寄せられました。多様な価値観に触れ、チームの一体感が高まったとも報告されています。
未来への展望
このセミナーを通じて、社員は自らの成長意欲を再確認し、自主的なキャリア形成への強い意志が生まれました。今後、自己理解を深めるための研修や、DXおよび組織開発に関する新たな成長機会の創出が期待されています。
イディアコーポレーションは、社員の人的資本を明確化し、戦略的な育成や活用を進めていく取り組みに力を入れており、新入社員研修やOJT制度、メンター制度を通じて若手社員の成長をサポートしています。社員一人ひとりのエンゲージメントを高め、持続可能な企業価値を創出する取り組みは今後も続けられる予定です。
会社概要
株式会社イディアコーポレーションは、フィットネス事業や人材紹介・派遣事業を展開し、顧客満足と従業員満足を追求しています。神奈川県横浜市に本社を置き、多角的な事業を通じて社会に貢献しています。