女性技術者の新たな挑戦が建設業界の常識を変える

建設業界のスタイルを一新する女性たちの活躍

2017年、建設業界における有効求人倍率が5.47倍に達し、業界全体が深刻な人手不足に直面しています。この背景には、離職率が5.6％という高い数字が示すように、労働環境の厳しさや3K（キツイ・汚い・危険）というイメージが壁となり、多くの新卒者が職場を去っている現実があります。しかし、その状況に一筋の光をもたらしているのが、女性技術者の存在です。

新しい風を吹き込む女性たち

建設業界は長年にわたり男性中心の職場として知られてきましたが、実はこの業界には細やかな気遣いや新しい視点が求められます。それは、女性が持つ特性とも言えるでしょう。そのため、ある企業では女性の採用を積極的に進めています。現在、この企業の社員の52%が女性で構成されており、技術職においても23%を占めています。さらに、2017年には初の女性管理職も誕生し、彼女たちの活躍の場はますます広がっています。

イノベーションを生む力

この企業では、女性技術者の存在が業界に新たなイノベーションをもたらすと信じています。従来の3Kのイメージを「綺麗・可愛い・カッコイイ」と再定義し、女性ならではの視点で建設現場に革新を起こすことが目指されています。この新しいアプローチにより、建設業界は多様性と柔軟性を持つ場所へと変わることが期待されています。

牧野電設株式会社の取り組み

そのような取り組みを行っているのが、株式会社牧野電設です。総合電気工事会社として、創立40周年を迎えようとしている同社は、「雇用を通して、世の中を明るくする」を理念に掲げ、多様な人材を受け入れています。東京都を中心に数多くの施工実績を誇る牧野電設は、国土交通省からも全国の電気工事会社の上位2%に位置付けられています。