ゲームを通じた学びが未来を共創する社会を築く
いのち会議は、2025年に開催される大阪・関西万博会場内で、「いのち宣言」や「アクションプラン集」を発表しました。今回はその一環として、テクノロジーとゲームを活用した新しい学びの場をご紹介します。
ゲームが生む共感と対話の輪
「103のアクション」の一つは、ゲームを使うことで「共通の目標を持つ世界」と「持たない世界」の違いを実感し、未来を共創する社会をつくることです。この取り組みは、
SDGs (持続可能な開発目標) の考え方を実体験によって深く理解することを目的としています。
2015年から2030年までの国際的な達成目標として設定されたSDGsは、ただの情報伝達ではなく、実際に体感することでその意義を理解することが求められています。残念ながら、現在の教育現場では、SDGsを「知識」として学ぶことが中心になってしまっています。本当の理解には、目に見えない課題を直接感じる体験が必要です。
ゲーム「Get The Point」の役割
この課題解決のため、
すなばコーポレーション株式会社は「Get The Point」というボードゲームを開発しました。このゲームは、プレイヤーが共通の目標を持つ社会と持たない社会の違いをシミュレーションし、協力と対話の大切さを認識できるようデザインされています。
ゲームは、ただの知識の習得を超え、プレイヤーに自らの思考や行動に変化をもたらす機会を提供します。さらに、全国の自治体とも協力し、地域課題に基づいたカスタマイズ版を展開しています。
ケーススタディと全国での導入
すでに全国7つの自治体で導入が進んでおり、教育現場や地域コミュニティで活用されています。例として、千葉県市原市版の制作発表会や「Touch The Point」体験会などが行われ、多くの参加者がその効果を体感しています。
インクルーシブな未来へ向けての挑戦
すなばコーポレーションは、視覚障がい者の方向けに「Touch The Point」の開発も進めています。この新たなバージョンでは、「触れること」をゲームの中心に据え、すべての人が一緒に学べる仕組みを整備しています。視覚障がい者がファシリテーターとなることで、学びの場が広がります。
今後のアクションプラン
2050年に向けて、すなばコーポレーションは以下の3つのアクションを掲げる予定です:
1. 「Get The Point」の普及と進化を目指し、教育機関や企業、自治体との連携を強化。
2. 障がいの有無にかかわらず、誰でも学べるインクルーシブな場を提供。
3. ゲームを使った学習プログラムの拡大を目指す。
結論
このように、いのち会議はゲームや対話を通じた新しい教育手法を広め、SDGsや社会課題に対する理解を深めることを目標としています。学びをただの知識としてではなく、実体験を通じて活動することが、未来の社会を形作る鍵となるでしょう。
参考リンク
お問い合わせ先
いのち会議事務局
大阪大学 社会ソリューションイニシアティブ(SSI)特任助教 宮﨑 貴芳(TEL: 06-6105-6183 E-mail:
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