ヘッドフォン市場の強化
2020-06-22 08:30:06

DSPグループがSoundChip SAを買収しヘッドフォン市場を強化

DSPグループ、SoundChip SAの買収でヘッドフォン市場を狙う



カリフォルニア州サンノゼに拠点を置くDSPグループが、非公開企業であるSoundChip SAの買収を発表しました。この買収は急成長中のヘッドフォン市場における地位をさらに強化するための戦略的な一手です。 SoundChipはアクティブノイズキャンセレーション(ANC)技術やエンジニアリングサービスにおいて高い専門知識を持っており、この協力関係によりDSPグループは次世代のTWS(True Wireless Stereo)ヘッドフォンの開発を加速させることができます。

DSPグループは、SmartVoiceTMという独自の音声処理プラットフォームを提供しており、これとSoundChipのハイブリッドANC技術を組み合わせることで、より高性能なワイヤレスヘッドフォンを市場に送り出す道筋が整いました。Googleやパナソニック、テクニクスといった大手企業がこの先進技術を用いた製品をリリースしており、既に高い評価を得ています。

また、調査会社Technology Analyticsによると、TWSヘッドフォンの市場は急速に成長しており、2019年の1億7000万台から2024年には12億台に達すると見込まれています。これに伴い、DSPグループには80億ドルに及ぶ市場機会が広がることが期待されています。特に、低消費電力や高性能な音声処理技術を兼ね備えた製品が求められており、これを実現するための技術力を強化できることは大きなアドバンテージです。

DSPグループは、テクニクスやパナソニックからも評価の高い新しいTWSヘッドフォンを発売しました。これらの製品は、特に騒音の多い環境でもクリアな音質を保つANC機能が特徴であり、ユーザーからの信頼を得ています。Forbesが報じているように、パナソニックは市場の競争が激化する中で、ソニーやゼンハイザーに挑む姿勢を強めています。

DSPグループのCEOであるOfer Elyakim氏は、最近のパンデミックがもたらした新たな課題がまた、企業にとって新しい機会を生み出していると述べています。特に在宅勤務やリモートコミュニケーションの増加により、音声技術のニーズが高まっていると感じており、この機会を最大限に活かすべく、SoundChipとの統合を重要視しています。

DSPグループは、買収の際に1450万ドルの現金を支払い、業績に応じて最大600万ドルの追加金を支払うことに合意しています。この取引は2020年第3四半期中に完了する予定です。

DSPグループについては、1987年に設立された1800人以上の従業員を擁し、音声・オーディオ・データ接続の分野で次世代のソリューションを提供しています。SoundChipは同じく電気音響技術をリードする企業で、高度なANC技術を駆使した製品を展開しています。両社の技術を融合させることで、今後のスマート技術への進化を加速させ、ユーザーに新しい体験をもたらすことが期待されます。

会社情報

会社名
日本ディーエスピーグループ株式会社
住所
東京都品川区西五反田1-29-1小泉ビル9階
電話番号
03-3493-3050

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