KEITA MARUYAMAのデジタルショーがもたらす新たな世界
近年、ファッション業界は新型コロナウイルスの影響を受け、大きな変革を遂げています。その中で、3DCG制作を手掛ける
CyberHuman Productionsが、ファッションブランド
KEITA MARUYAMAとコラボレーションし、初のデジタルショーを制作しました。今回のショーのタイトルは「KEITA MARUYAMA x PITTA MASKコラボレーション・ショー」。このプロジェクトでは、従来のファッションショーの概念を覆し、CG映像を駆使した新しいクリエイティブ表現が追求されています。
デジタルショーのテーマと内容
今回のコレクション映像は、
「Masquerader(仮面舞踏会の参加者)」と
「マスク」を融合させた
「MASKUERADER」というテーマが設けられ、
「オリエンタル」「フォークロア」「フェアリーテール」「パーティ」の4つの舞台で物語が展開します。この映像は、全て3DCGで制作されています。このプロジェクトの中心的な役割を果たしたのが、人気モデル
福士リナさんの3DCGキャラクターです。彼女のモデルは、高精細な3Dスキャン技術によって作成され、リアルな表現が実現されました。
バーチャル撮影技術の活用
本映像制作では、CyberHuman Productionsが誇る「バーチャル撮影システム」を用い、3DCG背景とリアルな映像をリアルタイムで合成しながら撮影が行われました。この技術により、バーチャル空間であっても従来のファッションショーに劣らないクオリティの作品が生まれました。
DRUMCAN Inc.の
若槻善雄氏とのタッグにより、ファッションと最先端技術が融合した新たな表現が追求されています。
コロナ禍におけるファッションの変化
新型コロナウイルスの影響を受け、従来のファッションショーはリアルからオンラインへとシフトしています。この流れの中で、CGなどのバーチャルな表現が求められるようになりました。今回のデジタルショーは、日本国内において最新技術を駆使し、ファッションとの融合によって新たなクリエイティブ表現が試みられた象徴的な取り組みです。
丸山敬太氏の挑戦
丸山敬太氏は、今回のショーに新しいシーズンの洋服を使用せず、過去26年間のアーカイブを用いてスタイリングを行いました。「新しい服を創ることだけが、新しいモードなんだろうか?」という問いを持ちながら、マスクが日常の必需品となる状況を踏まえたファッションを提案しています。また、コロナ以前から進めていた
PITTA MASKとのコラボプロジェクトが、デジタル発表によって実現しました。
未来への展望
CyberHuman Productionsは今後も、3DCGやリアルタイム合成技術を活用し、音楽ライブやイベントなど幅広い領域で新たなクリエイティブ表現を追及する姿勢を持ち続けます。また、これにより社会の課題解決に貢献していくことが期待されています。今回のプロジェクトは、その一環として新しい可能性を開く重要な一歩となるでしょう。
映像の本編とメイキング映像は下記のリンクからご覧いただけます。
今回のデジタルショーは、ファッションの未来を感じさせる新たなスタイルを提示しています。どのような新しい表現が生まれるのか、今後の展開に大いに注目したいところです。