夏目光学が切り開く再生可能エネルギーの未来
長野県飯田市で活動する夏目光学株式会社が、2025年7月から、本社工場とテクノロジーセンターで使用する全電力を再生可能エネルギーに切り替えることを発表しました。この取り組みは、非化石証書を用いた「実質的に再生可能エネルギー100%の電気」を導入することで、同社の事業活動を環境に配慮したものに変えていくという画期的なものです。
脱炭素先行地域への貢献
飯田市川路地区は、環境省が掲げる「脱炭素先行地域」に指定されています。夏目光学はこの方針に賛同し、地域と協力しながら地球温暖化対策を進める決意を新たにしています。今回の取り組みは、地域の未来を見据え、より持続可能な社会の実現へとつながるものです。
環境負荷の軽減
夏目光学は、全社で中部電力ミライズが提供する「Greenでんき」および「信州Greenでんき」を導入します。製造部門では「Greenでんき」を活用し、研究・開発部門では「信州Greenでんき」を利用します。これにより、事業活動における環境負荷を最小限に抑えつつ、持続可能なモノづくりに取り組む姿勢を強く示しています。
明確な目標設定
今回の導入に際し、夏目光学は以下の3つの目標を掲げています。
1.
地域との共創: 脱炭素先行地域のモデルケースとなること。
2.
地球環境保護: CO2排出量を実質ゼロにし、環境負荷の大幅低減を実現。
3.
責任ある企業活動: SDGsやESG経営を推進し、持続可能な社会作りに貢献。
CO2排出量削減の見込み
この取り組みにより、Scope2におけるCO2排出量の実質ゼロ化を目指します。また、年間で約5,233MWh分のCO2排出量、約2,203トンの削減が見込まれています。この削減量は、25万本の杉の木が1年間で吸収するCO2量に相当します。具体的には、林野庁の基準に基づく試算がされています。
夏目光学のビジョン
夏目光学は、光技術で未来を創造するソリューションカンパニーとして、持続可能なモノづくりと地域社会の発展を追求し続けます。エネルギー効率の向上や再生可能エネルギーのさらなる導入を図り、持続可能な社会の実現に向けて力強い歩みを進める中、地域貢献にも力を入れています。
企業の背景
1947年創業の夏目光学は、長野県飯田市に本社を置き、77年以上にわたって高精度光学素子の研究開発および製造を手掛けてきました。特に、ナノメートルレベルの精度を必要とする半導体製造や先端科学分野において、業界をリードする技術を提供しています。このような企業基盤の上に、環境保護への取り組みを新たなステージへと引き上げています。
まとめ
夏目光学は、地元を愛し、地球環境に責任を持つ企業として、再生可能エネルギーの導入を通し、持続可能な社会に貢献してまいります。この挑戦が地域社会にとっても新たな価値を創造することを期待しています。今後の動きにぜひ注目してください。