パワーエックスと今治造船が提携
2021-12-03 13:00:06
株式会社パワーエックスが今治造船と手を組み脱炭素社会へ再生可能エネルギーを推進
株式会社パワーエックスと今治造船の提携
株式会社パワーエックスは、建造量日本一を誇る今治造船株式会社との資本業務提携を発表し、再生可能エネルギーの普及を目指す新たな試みに乗り出します。この提携の背景には、両社の脱炭素社会に向けたビジョンが存在します。
提携の意義
株式会社パワーエックスの代表取締役社長兼CEOである伊藤正裕氏は、電気運搬船を利用した脱炭素社会の実現に向けてチャレンジしていると語っています。「今治造船様が早い段階で我が社のビジョンに共感し、支援いただけることを感謝しています」と述べ、その協力を通じて「Power ARK」がMADE in JAPANとして世界に展開されることに喜びを表明しました。
一方、今治造船の代表取締役社長、檜垣幸人氏は、脱炭素社会の実現が造船・海運業界において重要な課題であると認識しています。パワーエックスとの協業を通じて、新たな製造の形を模索し、社会貢献に繋がることを楽しみにしています。
資本業務提携の内容
この提携により、今治造船から10億円の資金調達が決定しました。両社は、2025年末までに「Power ARK」のプロトタイプ船を共同開発する計画を立てています。具体的には、パワーエックスが船舶用の蓄電池を開発・製造し、それを搭載する方針です。
この電気運搬船は、220MWh程度の容量をもっており、1回の航行で209,000世帯分の電力を運搬することを想定しています。これは、一般家庭の1日あたりの平均電力使用量を10kWhとした場合の試算です。全国に存在する再生可能エネルギーの有効活用を促進し、都市へ効率的な電力輸送を実現することを目指しています。
未来への展望
「Power ARK」は小型船での運航を想定しているため、多くの再生可能エネルギーを必要とする都市に対して、効果的な電力供給を可能にする新たな交通手段として期待されています。このプロジェクトは、国内外でのエネルギー問題解決に寄与するだろうとされており、今後の進展に注目が集まります。
この提携は、ただの経済的メリットに留まらず、持続可能な社会の実現に向けた重要なステップとなるでしょう。両社は、これからの脱炭素社会に向けた持続可能な取り組みを加速させていくことが予想され、今後の成果が大いに期待されています。
会社情報
- 会社名
-
株式会社パワーエックス
- 住所
- 東京都港区虎ノ門1-10-5
- 電話番号
-
03-4400-7296