新料理長が瀬戸内の魅力を引き出す
小松市にあるスモールラグジュアリーホテル「瀬戸内リトリート青凪 by 温故知新」が、2024年9月から新しい料理長として本城英也氏を迎えることを発表しました。彼は日本各地での経験を活かし、地域の食材を最大限に使用した料理を提供することを目指しています。特に、瀬戸内の自然がもたらす新鮮な食材を使用し、見た目にも美しい日本料理を展開する予定です。
本城 英也料理長の経歴
本城氏は1970年に大阪で生まれ、15歳で料理の道に足を踏み入れました。彼は大阪の割烹料亭や倉敷のホテルで日本料理の基礎を習得し、飛騨高山の「ホテルアソシア高山リゾート」では、8年間料理長として腕を振るいました。加えて、熱海の高級旅館での新規開業に携わり、2020年に温故知新へ入社しました。愛媛・松山市は彼にとって初訪問の地であり、地元の食材を用いた心に残る料理体験の提供に挑む姿勢がうかがえます。
地域との連携とは
料理長は「地域の光を皿の上で表現する」ことを掲げ、地元の生産者や魚河岸との協力を重視しています。地元食材を使用し、季節ごとの恵みや土地の歴史を反映する料理を提供します。また、安藤忠雄建築の洗練された空間に調和する新たな日本料理のスタイルを模索し、革新を追求しています。このような柔軟な発想が、彼独自の料理スタイルを生み出しています。
料理とワインのペアリング
特に注目すべきは、料理長本城氏とソムリエ今津一里氏の連携です。今津氏は地元愛媛の日本酒やワインを取り入れ、食材との絶妙なペアリングを実現します。例えば、白子の泡雪仕立てにエストラゴンを加えるアイデアで、香りのアクセントとワインとの相性を考えた料理が試作されました。これにより、訪れるゲストにとって記憶に残る食体験が生まれることでしょう。
スモールラグジュアリーホテルの特徴
「瀬戸内リトリート青凪」は全7室のオールスイートのスモールラグジュアリーホテルです。安藤建築のアートな空間で、懐石料理だけでなく、インフィニティプールや本格ホテルスパも完備されています。洗練された環境で、地域の美味しい食を楽しむことができる贅沢な体験が待っています。納得のいく食文化が新たな形で進化する様子を、ぜひ堪能してみてください。
これからの展望
本城氏は、料理人とサービススタッフの相互の意見交換の重要性を強調しています。これは、料理の質を高めるために欠かせない要素です。チーム一丸となって食材に向き合い、それを最大限に引き出すことで、最高の一皿が生まれます。
新料理長の本城英也氏が目指す、『瀬戸内リトリート青凪』の新たな食体験の数々。ぜひ、多くの人々にこの特別な料理を体験してもらいたいと思います。