熊本地震の教訓を活かしたキャリー付き防災リュックが登場

熊本地震を元に開発されたキャリー付き防災リュック

タンスのゲン株式会社（福岡県大川市）は、新たに『キャリー付き防災リュック』を発売しました。この製品は、2016年に発生した熊本地震の避難生活で得た教訓を基にしており、重い荷物を楽に運べる仕様が大きな特徴です。

便利な2way仕様のリュック

『キャリー付き防災リュック』はリュックとキャリーが取り外し可能な2way仕様で、必要に応じて使い方を変更することができます。避難時にはリュックとして背負ったり、重い荷物がある時はキャリーバーを伸ばして引いて移動することが可能です。この仕組みにより、避難所へ向かう際の身体への負担を大幅に軽減します。

開発の背景

開発に係わった古戝智治さんは、当時の避難所での生活を振り返り、「重い荷物を持ちながら長時間歩くことに苦労した」と語ります。その経験から、どのようにして荷物をより快適に運ぶことができるかを真剣に考え、このリュックを設計しました。彼の想いは、自然災害の多い日本において、大切な人たちを守りたいという強い意志に支えられています。

機能性とデザイン

リュック自体は25リットルの大容量で、内部に多数の仕切りや小物を整理するポケットが付いています。これにより、必要なものがすぐに取り出せる便利さが実現されています。リュックは1.3kg、キャリーは1.2kgという軽量設計で、移動のストレスを軽減する工夫が随所に見られます。

避難時に役立つ便利機能

このリュックには、避難生活に役立つ数多くの機能が付いています。例えば、メイン収納ポケットには「防災枕」が付いており、これを利用すれば快適に休むことが可能です。また、背もたれクッションを使用すれば、リュックを座椅子として利用できます。もちろん、反射板や耐水生地も備えられており、安全性と実用性を両立させています。

防災グッズのセット販売

さらに、キャリー付き防災リュックには、認定防災士が推奨する防災グッズがセットになった製品も展開されています。男女2人用セットや家族3人用セットが用意されており、これを利用することで、万が一の際にも迅速に避難できる環境を整えることができます。セットには、一つの場所に避難する際に役立つスマートFMラジオや小型ライトなど、多彩なアイテムが含まれています。