島根県企業が実現する健康経営支援システム「Ciaeru」
株式会社Relicが開発支援を行った健康経営支援システム「Ciaeru」が、2023年4月に島根県の株式会社Canvasから提供を開始しました。このサービスは企業へのアンケートに基づき、労働損失額やワークエンゲージメントなどの指標を算出し、健康経営の効果を可視化することを目的としています。
Ciaeruの機能
Ciaeruの特徴は、企業が実施したアンケートデータの集計や、フィジカルチェック、現場の分析を一元的に管理できる点です。これにより、従業員の健康状態を継続的にモニタリングし、健康経営の取り組みを強化します。また、作業療法士や理学療法士による実介入と連携することで、職業病などの健康課題の解決にも寄与します。
このシステムを導入することで、企業は従業員の健康向上を図ることができ、生産性の向上や労働力の確保、さらに企業価値の向上へとつながります。事業の進捗や具体的な効果を定量的に評価できる仕組みが整えており、企業経営者や人事担当者にとって心強い味方となるでしょう。
Relicの支援内容
Relicは、Ciaeruの開発において、既存業務フローの整理や業務改革の方向性、さらには新しい業務フローの設計などを行いました。技術選定やシステムアーキテクチャの設計も担当し、UI/UXの設計と最小限の機能を持った製品(Minimum Viable Product)の開発も手掛けました。
これに加え、初期のユーザーとの概念実証(PoC)を支援し、運用の実現性を確保しています。こうした取り組みを通じて、サービスの品質を担保しつつ、迅速な開発を行える体制を整えています。
背景と展望
今回のプロジェクトは、「Ruby City MATSUEプロジェクト2.0」の一環として位置づけられています。このプロジェクトは、島根県松江市の地域におけるイノベーションを促進するために、2006年にスタートし、これまで40社以上のIT企業を誘致しています。しかし、それに伴い育成された人材や技術が十分に地域経済に還元されてこなかった課題も存在しました。Relicは、2023年8月に松江市と協定を結び、地域の新たなビジネス創出の支援に取り組んでいます。
Relicは、これからも新たな挑戦者と共に、日本の企業においてイノベーションの創出を加速させるプラットフォームとして活動していきます。「Ciaeru」のような先進的なサービスの提供は、その一環であり、地域の健康経営を支える重要な要素となるでしょう。
結語
「Ciaeru」の導入によって、企業は健康経営をより具体的に実践できるようになります。今後、地域経済の活性化と企業の持続可能な成長に向けた取り組みが期待されます。興味のある方は、Canvasの公式ウェブサイト(
https://www.canvas.co.jp/products/)を訪れてみてください。