滋賀県に新たな防災拠点！トレーラーホテルPB STAY甲南の魅力とは

近年の自然災害の状況

日本は自然災害の多い国であり、特に地震のリスクは高まっています。1995年の阪神淡路大震災や2011年の東日本大震災を上回る規模の地震が予測されており、今後30年で南海トラフ地震や都市直下地震が70％の確率で発生するとされています。もしこれらの地震が発生した場合、家屋倒壊や火災により多くの人命と生活インフラが深刻な影響を受けることが懸念されています。

また、温暖化による気候変動の影響で、異常気象が頻発しており、大雨や台風による水害や土砂災害も増加しています。毎年、多くの被害がもたらされており、自然災害への備えが急務となっています。

トレーラーホテルPB STAYの誕生背景

このような背景の中、株式会社シナジーアイはトレーラーハウスを利用した防災拠点の設立に取り組みました。トレーラーハウスは、キッチンやトイレ、バスルーム、エアコン、冷蔵庫などの設備を備え、ビジネスホテルにも劣らない水準を誇ります。また、車両で移動可能なため、有事の際には迅速に被災地に出動し、仮設住宅や医療施設としての機能を果たすことができます。このように、「動く防災拠点」としての役割を持つPB STAYは、被災者の安心と安全を確保し、地域社会の防災インフラの強化を目指すことが期待されています。

PB STAY甲南の施設概要

滋賀県甲賀市に位置するPB STAY甲南は、2023年6月1日にオープンしました。敷地面積は943.96平米で、以下の客室が用意されています：

- シングルルーム：1名定員、6室、広さ12.88平米、料金5,000円（税別）/人
- ダブルルーム：2～3名定員、4室、広さ15.52平米、料金6,000円（税別）/人

（*週末や繁忙期は料金が変動します。）

このトレーラーホテルは、宿泊サービスに特化した新しい試みであり、ビジネスパーソンや観光客など、より多くの人々に利用してもらえるようリーズナブルなプランが設定されています。宿泊客には快適な住空間を提供し、新たな宿泊体験を楽しんでもらうことができます。

防災インフラの推進に向けた取り組み

シナジーアイは、トレーラーハウスを中心に防災インフラの強化に貢献する事業を展開しています。同社は「防災インフラにおける住空間デザインの分野で東海道一の会社」を目指し、今後7ヶ所にトレーラーホテルを設置する計画です。この取り組みにより、滋賀県の防災意識を高め、地域全体の防災力の向上に貢献することを目指しています。

結び

トレーラーホテルPB STAY甲南の開業は、ビジネスホテルとしての機能と防災拠点としての役割を兼ね備えた新しい宿泊形態を提案するものです。自然災害が増えてきている現代において、被災地への迅速な支援が可能なこの取り組みは、今後の防災インフラのあり方に一石を投じることでしょう。宿泊を通じた新たな防災意識の啓発にも期待が寄せられています。