廃漁網のユニフォーム
2025-07-01 19:49:23

仙台うみの杜水族館、廃漁網から作った新ユニフォームを公開

仙台うみの杜水族館、廃漁網から作った新ユニフォームを公開



仙台うみの杜水族館が2025年の開館10周年を祝い、新たなチャプターに突入しました。開館以来初めてのスタッフユニフォームをリニューアルし、廃漁網を活用して作られた生地「amuca®」を採用しました。これは、全国で廃漁網の回収とリサイクルを手がけるamu株式会社とのコラボレーションによって実現したもので、地元宮城県内での初の試みでもあります。

この新ユニフォームには「海と人、水と人との新しいつながりをうみだす」というコンセプトが表現されています。スタッフが着用するこの特別なユニフォームは、訪れるお客さまと新たな絆を結ぶための重要な役割を果たします。

漁網の再生と地域貢献



廃漁網は、海洋汚染の一因となるだけでなく、漁業者にとっても処分費用がかさむ厄介な存在です。amuはこの問題を解決するために、全国の漁港から漁網を回収し、分別・加工を経て再生素材「amuca®」へとアップサイクルしています。この素材から作られた新ユニフォームは、宮城県の海で回収された廃漁網を原料としており、地域の特性が息づいています。

プロジェクトの背景



今回のプロジェクトは、生物との接点が多い水族館のスタッフに、海や自然への思いを反映させることを目的としています。新ユニフォームに込められたメッセージは、水族館を訪れた人々とのつながりをより深めることにあります。デザインや機能性だけでなく、スタッフと来館者のさらなる交流を願う心理が色濃く表れています。

ユニフォームは、各セクションごとに異なるパターングラフィックで構成されており、スタッフの個性や役割を引き立てます。これにより、訪れる人々にも水族館の魅力が伝わりやすくなります。

amu株式会社と新たな価値の創造



amu株式会社の代表取締役CEO、加藤広大氏は、「廃漁網由来の新しい素材『amuca®』が水族館で採用されたことを非常に嬉しく思っています。この素材には、地域の文化や環境保護の思いがしっかりと込められている」とコメントしています。 彼は、素材がどのようにして地域の豊かな自然と結びついているかを胸に刻んでいます。

そして、ユニフォームには「amuca®タグ」が付与されており、QRコードを通じて廃漁網の回収地域や製品化の過程などを知ることができます。これにより、「ごみ」が新たな価値へと生まれ変わるストーリーに触れることができ、商品に愛着を持つことができます。

水族館の目指す未来



今回の新ユニフォームには、環境保護や持続可能性が強く反映されています。仙台うみの杜水族館は、開館10周年を迎えたこの機会に、より一層地域に根ざし、愛される存在となることを目指しています。実際にスタッフが廃漁網の回収や素材の分解作業を体験しながら、地域や環境への意識を高めることも不可欠です。

「海と人、水と人との新しい『つながり』をうみだす」と銘打たれたこの取り組みは、多くの人々に海や自然の大切さを再認識させることが期待されています。仙台うみの杜水族館での新たな出会いや発見を通じて、訪れるすべての人が海との深いつながりを感じられることでしょう。

まとめ



仙台うみの杜水族館の新ユニフォームは、単なるデザインの変更にとどまらず、地域の環境問題や漁業者の負担軽減といった重要なテーマを体現しています。今後もこのような取り組みを通じて、多くの人々に海の魅力を伝え、環境保護活動に寄与していくことでしょう。廃漁網から生まれた新たな価値と共に、未来の海を守るための努力が続いています。


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会社情報

会社名
amu株式会社
住所
宮城県気仙沼市南町2-2-25
電話番号

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