市原市の林野火災訓練の概要
令和7年の秋季全国火災予防運動に伴い、千葉県市原市において実践的な林野火災訓練が行われます。全国的に秋から春にかけては、林野火災が発生するリスクが高まります。このため、市原市では関係機関や地元の消防団と連携し、火災防止への意識向上と消火体制の強化に向けた取り組みを進めます。
目的と意義
市原市は、広い山間部を有しており、万が一火災が発生すると、その消火が困難になるおそれがあります。訓練の目的は、消防団の協力のもとで、火災による危険を未然に防ぐことです。関係者は消火活動に必要な技術を習得し、防火意識を高めることが求められています。
訓練の内容
今回の訓練は、市内における林野火災訓練として初めて、隣接する君津市消防団と連携した遠距離中継送水訓練が行われます。具体的には、消防用ホースを通じて2,820メートルの距離で水を送る訓練を行い、実際の火災時に対応できる能力を養います。また、コンクリートミキサー車を用いて簡易防火水槽への補水を行ない、迅速な消火活動を支える基盤を整えます。
訓練の日程と場所
訓練は、11月16日(日)に実施されます。まず、加茂学園体育館(市原市平野123番地)での座学が8時30分から9時40分まで行われ、その後、千葉砂礫興業株式会社(市原市万田野220番地)で訓練が10時20分から12時30分まで実施されます。
両支団および君津市消防団の参加者は、座学終了後に訓練の会場へ移動します。参加機関は、総勢約270名に上り、市原市消防団加茂支団や南総支団、また君津市消防団がその中心となります。
荒天時の対応
訓練は荒天の場合中止となることがあります。その際は、座学のみが加茂学園で実施され、最終的な判断は前日の18時または当日の6時に行われます。また、両市で火災などが発生した場合は、訓練を中止することもありますので、その際は消防団が出動します。
一般の方々は訓練を観覧することはできませんが、火災への備えや市民の安全を守るための重要な取り組みであることをご理解いただければと思います。市原市として、地域を守るための防火体制を一層強化していくことを目指して、引き続き教育や訓練を充実させていく所存です。