大和リースとLIXILによる循環型システム構築
近年、環境保護意識の高まりから、企業の企業活動においても持続可能性が求められています。その中で注目を集めているのが、大和ハウスグループの大和リース株式会社と、株式会社LIXILによる新たなアルミサッシ回収システムです。このシステムは、再使用が難しいリース用のアルミサッシを回収し、持続的に再生利用できるような循環型社会の実現に向けて設計されています。
水平リサイクルの重要性
水平リサイクルとは、同一の品質を保ちながらリサイクルすることを意味し、特にアルミ業界では新地金を用いる場合と比較して、製造過程でのエネルギー消費を大幅に削減できるという利点があります。アルミはリサイクルによってCO₂排出量を最大97%削減することが可能ですが、現状ではリサイクル率がわずか10%という低水準が課題視されています。特に、日本からのアルミスクラップの輸出が増加している現状を見れば、国内での循環利用を推進する仕組みが必要です。
新しいシステムの具体的な流れ
大和リースとLIXILは、リース用アルミサッシの水平リサイクルシステムを構築しました。このスキームでは、まず大和リースがシステム建築事業で使用したアルミサッシを回収し、再生に向けたプロセスに移ります。LIXILの独自技術により、これらのサッシは「PremiAL」シリーズという環境配慮型低炭素アルミに生まれ変わります。このプロセスを通じて、年間で約272トンのCO₂を削減できる見込みです。
環境への取り組みと未来
大和リースとLIXILは、これまでの環境への取り組みを強化し続けています。大和リースは「Challenge ZERO 2055」という環境ビジョンを掲げ、持続可能な社会の構築に案件しています。二社は今後、このリサイクルシステムの運用拡大に向けて、アルミ回収の拠点を段階的に増やし、さらなる拡張を目指します。
LIXILは「Zero Carbon and Circular Living」を標榜し、2050年までに事業のCO₂排出量を実質ゼロにすることを目指しています。特に、ハウジング事業においてはリサイクルアルミ使用比率を100%にする目標を設定し、資源の循環利用を積極的に推進しています。
このような取り組みは、企業の競争力を高めるだけでなく、環境に対する責任を果たすことにもつながります。大和リースとLIXILは、循環型社会の実現に向けて果敢に挑戦しており、今後もさらなる技術革新と環境負荷低減を目指して活動を展開していくことでしょう。