新刊『児童精神科医が子どもに関わるすべての人に伝えたい「発達ユニークな子」が思っていること』
2025年8月22日(金)に、株式会社日本実業出版社から新たに書籍『児童精神科医が子どもに関わるすべての人に伝えたい「発達ユニークな子」が思っていること』が発売されます。著者は、前作『子どもが本当に思っていること』が大ヒットした精神科医さわ先生です。本書は、発達のユニークさを抱える子どもたちが、どのように感じ、どのようなサポートが必要なのかを深掘りする一冊となっています。
発達ユニークとは?
本書のタイトルにある「発達ユニーク」という言葉には重要な意味が込められています。現代社会では、「発達障害」や「定型発達」といった分類が一般的に受け入れられていますが、著者はこれが時に専門用語にとらわれ、真の理解を妨げていると考えています。この本を通じて、すべての子どもにはそれぞれのユニークな発達があるという視点を広めたいというのが著者の願いです。
「病名がないから安心」という考え方は多くの人にとって心理的な安定をもたらす一方で、「困っているなら支援が必要だ」というメッセージを社会全体に伝えることが重要だとしています。本書が子どもへの理解と具体的なサポートを行うための第一歩となることを著者は願っています。
本書の内容
さわ先生は、YouTubeやSNSで人気を集めた精神科医でもあり、発達ユニークな子どもたちと接する中で延べ5万人以上の子どもたちを診察してきました。また、自身もシングルマザーとして二人の子どもを育ててきた実体験から、子どもたちの声を大切にしながら本書を執筆しました。
本書は、落ち着きがない子、忘れっぽい子、こだわりが強い子、不登校の子など、異なるタイプの子どもたちの心の内を知ることで、保護者や教育関係者がどのようにサポートすれば良いのかを理解できる構成になっています。
発達障害を取り巻く状況
近年、発達障害と診断される子どもの数が増加傾向にあります。文部科学省が発表したデータによれば、特別支援学級の児童生徒数は過去10年で2倍に増加しました。この背景には、社会全体での理解が深まっていることが挙げられます。かつては「変わっている子」として片付けられていた子どもたちも、今では「発達障害かもしれない」という視点で見るようになりました。
本書では、子ども一人ひとりのユニークさが大切にされるべきであり、安心して自分らしく成長できる環境が必要だと訴えています。発達障害という言葉を使いながらも、それぞれの特性に基づいた理解と支援の重要性を強調しています。
推奨読者
この本は、発達障害やグレーゾーンの子どもを育てている親、教育に関連する職業の方々(保育士や教師など)に特におすすめです。著者の視点から見た実際の事例や、適切な支援方法を知ることで、子どもたちの気持ちを理解し、家族・教育者としてのサポートをより効果的に行うことができるでしょう。
章構成
本書は、以下の8章から構成されています。
1. あらためて「発達障害」って!?
2. 「忘れっぽい子」「落ち着きがない子」が思っていること
3. 「感覚過敏な子」が思っていること
4. 「こだわりが強い子」が思っていること
5. 「コミュニケーションが苦手な子」が思っていること
6. 「勉強が苦手な子」が思っていること
7. 「怒りやすい子」「苦しんでいる子」が思っていること
8. 特性のある子と接するときに知っておいてほしいこと
著者プロフィール
著者の精神科医さわは、名古屋市の塩釜口こころクリニックの院長として診療を行う一方、シングルマザーとして発達ユニークな二人の娘を育てています。医師としての立場と母親としての視点をもって、様々な困難を抱える子どもとその家族を支援しています。YouTubeチャンネルや音声配信でも多くの方々に寄り添った内容を提供しており、広く人気を集めています。
書籍の詳細
- - 書名: 児童精神科医が子どもに関わるすべての人に伝えたい「発達ユニークな子」が思っていること
- - 著者: 精神科医さわ
- - 定価: 1,760円(税込)
- - 発売日: 2025年8月22日(金)
- - ISBN: 978-4-534-06205-5
この新刊は、子どもたちを理解するための大きな手助けとなることでしょう。発達ユニークな子がどのように思い、成長していくのかを知るための貴重な一冊にぜひご注目ください。