三秋縋さんの待望の新刊『さくらのまち』が9月26日に発売
人気作家三秋縋さんが、6年ぶりとなる新作『さくらのまち』を2024年9月26日に刊行します。この作品は、若い世代から熱烈な支持を受け続けている三秋さんが、自らの文体と独自の視点で描く青春ミステリーです。発売に際して、三秋さんのエッセイ「あとがきに代えて」が、Webマガジン「Webジェイ・ノベル」にて9月24日より配信されています。
作家三秋縋とは
2013年にデビューを果たした三秋縋さんは、瞬く間に若者たちを中心にその名前を広めました。特に、2013年の『三日間の幸福』は30万部を売り上げる大ヒットを記録。その後も『恋する寄生虫』は実写映画化され、第40回吉川英治文学新人賞にもノミネートされるなど、目覚ましい活躍を見せています。現在までの著作は累計80万部を超え、その魅力的な透明感のある文体は、多くのファンを魅了しています。
新作『さくらのまち』の概要
この新作『さくらのまち』は、自殺のリスクが高い人々に寄り添う「プロンプター」と呼ばれる政府公認のサクラが存在する独特の世界が舞台です。プロンプターは、一見善意の存在ですが、物語が進むにつれて、主人公たちは世の中の「本当」が見えなくなっていく現実に直面します。この作品は、現代社会の痛みと悲しみを描いた圧巻のミステリーとして期待されています。
三秋さんはサクラの存在について、次のように思いを寄せています。「サクラ」とは何かに興味があるふりをしたり、誰かに好意があるふりをする人々を指す。どれだけ空しい嘘であっても、その背後にはとても切実なものが存在するというのです。彼のこの視点が、物語にどのように生かされているのか、早く読んでみたいものです。
カバーのデザインも注目
『さくらのまち』は、装幀を川谷康久さんが手掛け、通常版と紀伊國屋書店限定版に加え、書店員の竹田勇生さんがプロデュースした特別カバーが用意されているのも大きな魅力です。それぞれのカバーには、異なるアートワークが施されており、視覚的にも楽しめる要素が盛り込まれています。
紀伊國屋書店では、特定のカバーが限定販売されるので、ファンはぜひチェックしてみてください。また、書店では購入特典も用意されており、丸善ジュンク堂書店ではクリアファイルが、TSUTAYAでは限定の書き下ろしSSが手に入るチャンスがあります。
トークショーも開催
さらに、9月27日には紀伊國屋書店新宿本店にて、本書の編集者とプロデュースした書店員によるトークショーも行われます。このイベントでは、『さくらのまち』の制作裏話や物語の深掘りが行われる予定で、参加者には特典として三秋さんの直筆サイン入りポストカードが贈られます。興味のある方はご参加をお待ちしています。
最後に
新作『さくらのまち』は、三秋縋ファンのみならず、ミステリーファンや青春小説を好む読者にも強くお勧めできる作品です。苦悩が込められたこの物語に、どのように読者が寄り添っていくのか、その表現の豊かさを楽しむことができることでしょう。発売日を心待ちにしながら、ぜひ刊行記念エッセイも合わせて読み進めてみてください。