光文書院、次世代BIツールCodatumを活用し教育DXを加速

光文書院がCodatum導入で教育現場の改革に挑む

教育界が抱える多くの課題に対抗するため、株式会社光文書院が株式会社CODATUMの次世代BIツール「Codatum」を導入しました。この取り組みは、少子化とデジタル化が進行する今、特に重要です。

光文書院の企業概要

1928年に設立された光文書院は、小学校向けの教科書や教材の開発・出版を専門としています。従業員は約80名で、EdTech領域への対応にも積極的に取り組んでいることが特徴です。デジタル教材や教員向けのシステムを提供することで、教育現場の変化に迅速に対応しています。

導入の背景

教育産業においては、少子化の影響により競争が激化しています。それに伴い、学校内でのICT活用が急速に進んでいる現状、光文書院でも「どの教材がどれほど使用されているか」「児童の反応はどうなっているのか」といった情報を効果的に把握する必要がありました。しかし、社内にはデータを専門に扱う部門が無く、その分析環境の整備が急務となっていました。そこでCodatumが導入されることになったのです。

Codatum導入の決め手

Codatumの導入に際しては、いくつかのポイントが決定的でした。

1. スモールスタートが可能：無償のトライアルアカウントを利用することで、実際の運用イメージを社内で共有することができた。これにより、稟議を通す前に具体的なイメージを掴むことができました。

2. 透明性と共有性：SQLベースのNotebook型UIが提供されており、分析の過程や結果をモデル化し易くなっています。これにより、チーム内での情報共有がスムーズに行えるようになりました。

3. 利用者のリテラシーに応じた設計：初心者でも理解しやすいビジュアライズされたグラフと、併記されたコードが特徴で、これによりリテラシーに自信の無い社員でも利用できるよう工夫されています。

4. 他のツールとの優位性：海外製BIツールと比較して、使いやすさや言語面での親しみやすさが評価されている点も大きな要因です。

導入プロセスと活用状況

光文書院は2023年にCodatumを導入することを決定し、ETL基盤とDWHの整備と並行して、試運用を始めました。トライアル期間中に得られた社内の反応は良好だったため、有償導入に移行しました。現在、教科書などの教材利用状況を可視化し、週次・月次で各部門にデータを共有しています。この体制によって、思いもよらない利用の減少が生じた場合、即座にサポート対応が可能になるなど、現場への迅速な支援が実現しています。

成果と今後の展望

Codatum導入後、教材利用データの可視化により、現場の支援がスピーディになりました。データ分析によって利用傾向が数値化でき、新たなコンテンツ企画も可能となりました。また、誤答傾向の分析を通じて、UIの改善サイクルが活性化しています。
光文書院では、今後も組織的なデータ活用体制の構築を進め、社内の分析リテラシーを向上させるための施策を講じていく予定です。

教育の現場において、Codatumの柔軟性と効率性は大きな価値をもたらしており、将来的にはAI技術の強化も視野に入れつつ、データ駆動型の文化を定着させることを目指しています。