オプテックス・エフエー、革新をもたらす新製品を展開
産業用センサを手掛けるオプテックス・エフエー株式会社は、2025年7月22日に新しい多機能LED照明コントローラ「OPPX-EPシリーズ」と、同時に高輝度センシングリング照明「OPR-Xシリーズ」を発表しました。これらの製品は、主に半導体や電子部品業界向けに設計されており、照明の効率性とデータ収集の機能を兼ね備えています。
EtherNet/IP対応のLED照明コントローラ
「OPPX-EPシリーズ」は、EtherNet/IP規格に対応しており、サイクリック通信を利用してPLCとのデータ送受信が可能です。これは、画像検査装置を使用した予知保全に役立てられるほか、現場での稼働状況の統計をリアルタイムで収集できます。オプテックス・エフエーが推進する『FALUX sensing +』技術により、照明の明るさや温度のモニタリング、さらにはフィードバック制御も実現しました。
このLED照明コントローラは、最大4台まで連結可能で、合計16チャンネルの照明管理を行えるため、大規模なラインにおいてもスムーズに施工できます。標準価格は99,000円(税抜き)から始まり、12Vおよび24V入力の照明に対応しています。
高輝度なセンシングリング照明
同時に発表された「OPR-Xシリーズ」は、現行のリング照明に比べ、特に白色光においては今までの4倍の明るさを実現しました。これにより、様々な検査用途での使用が可能となっているのです。特に、半導体や電子部品の製造における高精度なチェックに貢献することでしょう。
「OPR-Xシリーズ」には、付け替え可能なローアングルアタッチメントや拡散板、偏光板などのオプションが用意されており、顧客のニーズに応えることができます。外径Φ32のモデルの標準価格は47,000円(税抜き)からで、将来的により多くのサイズ展開も計画しています。
産業IoTの未来へ向けて
オプテックス・エフエーは、今後もFA機器のネットワーク化を進め、産業におけるIoT化を促進することを目指しています。これにより、さらに効率的な生産環境を提供し、業界全体の技術革新に貢献する意向を示しています。
今後、「OPPX-EPシリーズ」と「OPR-Xシリーズ」の販売数目標としては、OPR-Xシリーズが25,000台、OPPX-EPシリーズが3,000台を設定しています。これらの製品は、半導体・電子部品業界だけでなく、医薬品業界など多岐にわたる分野での活用が期待されています。
オプテックス・エフエーの新製品は、企業の生産性向上と品質管理を支援するための重要なステップとなるでしょう。より明るく、より効率的なコントロール技術が実現されることで、今後の産業界における新たな可能性が広がることが期待されます。