無線で電力の見える化を実現!チノーがデータロガーの新モデルを発売
2050年のカーボンニュートラル実現に向けた省エネ対策の重要性が高まる中、株式会社チノーは、無線通信で電力の見える化が可能なデータロガー「MZシリーズ」に、電圧入力モデル、パルス入力モデル、大容量電池仕様の3タイプを追加発売しました。
今回発売されたロガーは、工場の電力監視、環境モニタリング、蒸気量などの流量監視に最適です。分電盤単位での電力の見える化は省エネの第一歩として注目されていますが、高価な工事費がネックとなり、導入を躊躇する企業も多いのが現状です。
MZシリーズは、無線通信を採用することで、従来の有線接続に比べて大幅なコスト削減を実現しました。さらに、電池寿命が長く、設置場所を選ばないため、導入が容易です。
MZシリーズの特長
MZシリーズは、無線通信機能を内蔵したロガーと受信器がデータ通信を行い、温度などの計測データを収集するシステムです。受信器で収集されたデータはデータベースに保存され、ブラウザで閲覧できます。
さらに、受信器はPC専用のアプリに接続することで、複数の受信器のデータを統合管理することも可能です。LTE通信にも対応しており、モバイル化も可能です。
MZシリーズの主な特長は以下の通りです。
- - 無線通信距離が長いため、データ回収作業が不要で、データ集約が容易
- - 時間軸が揃っているため、複数計測点の積上げグラフが作成可能
- - 無線通信失敗時でも、データ補完が自動で行われる
- - 約1kmの長距離無線通信での多点監視が可能
- - 電池寿命が長い(5秒計測周期で約7ヶ月/大容量電池仕様)
- - 受信器は無線LANやLTE通信を利用できる
- - ロガーの電池が切れても、操作が不要で電池投入のみで再開
- - 受信器から直接FTP送信できるため、アプリ不要でお客様のシステムと連携可能
- - データベースを一部公開しているため、BIツール(例:Grafana)などと連携可能
電圧入力モデルとパルス入力モデルについて
今回発売された電圧入力モデルとパルス入力モデルは、電力監視に特化したモデルです。
電圧入力モデルは、電圧信号を計測し、電力量を算出することができます。工場の設備や機器の消費電力を監視することで、省エネ対策に役立ちます。
パルス入力モデルは、パルス信号を計測し、流量や回転数などを算出することができます。工場の設備や機器の稼働状況を監視することで、効率化に貢献します。
チノーの取り組み
株式会社チノーは、1936年の創立以来、「計測・制御・監視」の領域において事業を展開し、産業分野の発展に貢献してきました。温度を「正しく」計測、制御、監視することは、品質、性能を向上させるために重要な要素です。
同社では、計測・制御・監視の一連の流れを、さまざまな目的に合わせ「温度ループ」として製品に組み込むことでシステム化し、お客様を課題解決へ導く「ループソリューション」を提供しています。
今回のMZシリーズの発売により、チノーは脱炭素化に向けた省エネ対策に貢献していきます。
まとめ
チノーが新たに発売した無線データロガー「MZシリーズ」は、高価な工事費が不要で、電力の見える化を実現する画期的な製品です。省エネ対策や設備管理の効率化に関心のある企業は、ぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか。