スマートグラスで未来を変える
株式会社リベロエンジニアと株式会社LIXILは、倉庫や工場における業務を革新するためのスマートグラスシステムを共同で開発しました。このシステムの導入により、作業員は手作業や端末操作から解放され、次の作業指示や商品情報をリアルタイムで視認できるようになります。
効率化の実現
LIXILの粕川工場での業務改善の必要性からスタートしたこのプロジェクトでは、特に入庫・出庫業務の効率化が求められていました。工場内での課題は主に三つありました。第一に、納品伝票の様式が異なり、手作業での入庫登録が必要でした。第二に、ピッキング作業中には作業者の両手がふさがり、出庫処理がスムーズに行えないという問題がありました。そして第三に、広大な倉庫内で、作業者が必要な棚や在庫を探すのに時間を浪費していたのです。
こうした課題を背景に、リベロエンジニアは提案をしました。豊富な技術的知見を生かし、LIXILのニーズに応えられるカスタマイズされたソリューションを提供し、プロジェクトがスタートしました。
スマートグラスの導入
開発は当初、ウォーターフォール型で進められましたが、実際の作業現場でのテストを通じて、多くの改善点が見つかりました。これを受けてアジャイル方式を取り入れ、試行錯誤を行いながら操作性や現場でのフィット感を向上させていきました。
その結果、スマートグラスにより作業の効率化だけでなく、作業者の身体的負担も軽減されることが期待されます。
スマートグラスの特長
1.
ハンズフリー操作: 作業中でも両手を使えるため、音声やボタンで簡単に操作できます。
2.
高い安全性: 視界の端に情報が表示され、作業の安全性が向上します。
3.
シンプルな操作性: 直感的に使えるデザインで、誰でも簡単に扱えます。
4.
汎用性: 将来的な機能拡張や他業務への応用も可能です。
今後の展望
LIXILの粕川工場では、このシステムを使って入庫・出庫業務に留まらず、在庫管理や出荷業務などへの対応も視野に入れています。また、リベロエンジニアはこのシステムを「Libero Sight(リベロサイト)™」として商業化し、さらなるサービス提供を行っていく予定です。
このスマートグラスシステムは、今後10月29日に名古屋で開催されるスマート物流エキスポに出展予定です。また、リベロエンジニアとLIXILは共同で特許出願を行っています。
企業情報
株式会社リベロエンジニア
株式会社LIXIL
新たなテクノロジーの導入によって、LIXILの生産現場がどのように進化していくのかが楽しみです。