学生アスリートを支える奨学金、リクルートスカラシップが始動！

近年、スポーツ界では学生アスリートの海外挑戦が盛んになっています。そんな中、江副記念リクルート財団は、新たなサポートとして「リクルートスカラシップスポーツ部門」の応募を開始しました。この奨学金事業は、特に世界で活躍を目指す若きスポーツ選手を対象としています。

奨学金の概要

リクルートスカラシップは、主に二つのカテゴリーから資金援助を行います。まず一つ目は、カテゴリーAとして、海外留学や海外での大会出場にかかる費用を支援するもので、月額30万円のサポートが得られます。この制度は、前回の月額25万円から増額され、より多くの学生アスリートを支える体制が整ったことを意味します。支援対象となる費用は、必要に応じて自由に使うことができますが、国内での活動を主にする方には適用されません。

もう一つのカテゴリーBは、主にアメリカの中学・高校に留学したい若者を対象として、年間1000万円までの支援を行います。こちらのカテゴリーは、特にアメリカのスポーツ強豪大学への進学を目指すための支援を想定しており、学費や渡航費が含まれています。支援には一定の条件があり、基本的には学校指定の寮への入寮が前提となっています。

支給対象と期間

奨学金は2022年4月から2024年3月までの2年間にわたって支給され、更新審査を通過することで、27歳の年度末まで受給が継続される可能性もあります。この制度は、返済の義務がないため、経済的負担を心配することなく、本業に専念できる点が魅力的です。ただし、休学中は支給が停止されるため、奨学金の利用を検討している方は注意が必要です。特に、他の企業と契約がある方は事前に財団への報告が求められます。

応募条件とスケジュール

応募資格は、1997年以降に生まれた、日本国籍を持つか日本で教育を受けたことのある方で、海外での活躍に対する強い意志が求められます。また、推薦状が必要な場合もあります。採用人数は約5名を予定しており、応募は2021年11月1日から2021年12月19日まで受け付けています。

選考は書類選考の後、最終的には面接を通じて行われます。選考委員には、公益財団法人日本テニス協会専務理事の福井烈氏や、Jリーグチェアマン村井満氏など、各界の著名人が名を連ねています。選ばれた若者たちは、名門としての地位を築くために、リクルート財団の奨学生としての誇りを持ち、自己の活動を広くアピールしていくことが期待されています。