詐欺被害からの回復を目指す弁護士の挑戦と信念

近年、インターネットの普及によって多様な詐欺案件が横行しています。特に副業や投資関連における詐欺は、多くの人々に深刻な被害をもたらしています。福岡に拠点を置く典士法律事務所の弁護士、東武志氏は、このような詐欺被害に対してどのように立ち向かっているのか、その背景や思いを探ります。

東武志氏の経歴と実績

1968年に早稲田大学を卒業し、1971年に司法試験に合格した東氏は、以降の法曹界での経験が豊富です。司法研修所を経て、1974年には福岡地方で弁護士としてのキャリアをスタートしました。自身が開設した法律事務所は、数度の改名を経て、現在の典士法律事務所に至ります。

東氏は、特に副業詐欺や情報商材詐欺への対応に関して多数の解決実績を持っています。被害者が直面する苦境を理解し、迅速に適切な助言を提供することを実践しています。

詐欺被害の現状と典士法律事務所の取り組み

近年特に増えているのが、投資目的の詐欺です。例えば、「自宅で簡単に高収入」といった誘導や、「AIによる楽な投資法」など、魅力的な文句で被害者を引き込み、振込後に連絡が取れないといったケースが頻発しています。被害者は、詐欺被害に遭っていることに気付いたとき、既に手遅れの場合が多いのです。

東氏は、被害が発覚した際にはすぐに弁護士に相談することが重要であると強調しています。特に、儲け話を持ちかけられた時の経緯を詳細に伝えることが、返金請求の成功に繋がります。弁護士として、被害者の味方となるため、何でも相談してほしいと言います。

被害者の心を大切にした対応

典士法律事務所が重視しているのは、「長年の実績」を活かし、迅速かつ効果的な対応を心掛けることです。被害者が少しでも騙し取られた金額を取り戻すことで、依頼したことに対する満足感を得られるようにしたい、との思いが反映されています。しかし、返金額が期待通りでないこともあるため、事前にしっかりとヒアリングを行い、信頼関係を築くことも大切にしています。