革新技術で構造削減
2024-12-16 08:48:15

金属3Dプリンタ利用のサポート構造を60%削減する革新技術

金属3Dプリンタの革新とサポート構造の最適化



金属3Dプリンタの分野で、株式会社システムクリエイトがVoxelDance社のシミュレーションソフトウェア「VoxelDance Engineering (VDE)」を用いて、サポート構造の体積を最大60%も削減するという驚くべき成果を達成しました。この技術革新は、製造プロセス全体を効率化し、コスト削減にも寄与するものです。

VoxelDance Engineeringとは?


VoxelDanceが開発したVDEは、金属ベースの積層造形プロセスをシミュレートするための高度なCAEソフトウェアです。従来のFEM(有限要素法)ソフトウェアと比べて、GPUを利用して5〜10倍の速度でシミュレーションを実行することが可能です。この強力なツールは、材料選択や印刷速度、層の厚さなど、様々なパラメータを考慮して、最終部品のパフォーマンスを保証しています。

課題と解決策


3Dプリンティングにおいて特に重要なのは、サポートの数とその構造です。サポートが不十分だと印刷した部品が歪んでしまい、それを補うために材料を無駄に使ってしまうため、コストと生産性の両立が求められます。これに対してシステムクリエイトは、プロセス1としてSLAの経験を基にサポート構造を設計しました。この初期シミュレーションでは、大きな歪みが発生した箇所にサポートを追加し、さらなるプロセスへと進みます。

プロセスの反復と最適化


プロセス2では、歪みを制御するためのサポートを追加しました。この段階のシミュレーションでは、最大許容変位を0.5mmに設定し、部品の歪みが許容範囲内に収まることが確認されました。しかし、Z方向に大きな反りが生じることもあり、その結果、印刷の成功を左右する重要な要素であることが分かりました。最終的には、プロセス3において、適切なサポートを配置してZ方向の歪みを管理することに成功しました。

実際の造形結果


実際に造形した結果、反りや亀裂は全く見られず、VDEの精度の高さを証明することができました。最初のサポート構造と比較して、プロセス3では最大60%もサポートの使用量を削減できます。この結果は、材料の無駄遣いを抑え、開発及び製造コストの低減に大きく寄与しています。

今後の展望


システムクリエイトは、引き続きVoxelDance製品の活用を通じて、製造業の革新に貢献していく所存です。今後も製品開発に伴う様々な課題に応じて、柔軟にソリューションを提供していく予定です。

会社情報


  • - 会社名: 株式会社システムクリエイト
  • - 代表者: 川上正義
  • - 設立: 1992年6月19日
  • - 所在地: 大阪府東大阪市荒本新町1-20
  • - 業務内容: 3Dデジタルツール導入支援・販売・サポート
  • - HP: https://systemcreate-inc.co.jp/


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会社情報

会社名
株式会社システムクリエイト
住所
大阪府東大阪市荒本新町1-20
電話番号
06-6618-8555

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