ウシオが買収を決定
2025-07-29 09:36:22

ウシオ電機がams-OSRAMグループのランプ事業を買収し光源業界に革新をもたらす

ウシオ電機、ams-OSRAMグループのランプ事業を手に入れる



ウシオ電機株式会社の全取締役会は、ams-OSRAM AGが持つ半導体用ランプ等の事業を買収することを正式に決定しました。今回の契約締結は2025年の7月28日を予定しており、ウシオはこの新たな事業を通じて競争力をさらに高めることを狙っています。

この買収対象となる事業では、売上高が約288億円と見込まれ、世界中に約500名の従業員が所属しています。これらの従業員はウシオグループに移籍し、会社の成長に寄与することが期待されています。オスラムは、特に半導体および車載用ランプでの技術リーダーとして広く知られていますが、今回の契約では半導体製造装置向けの特殊ランプも取り扱われることとなります。

新成長戦略「Revive Vision 2030」



ウシオ電機は2024年に新たな成長戦略として「Revive Vision 2030」を策定しています。この戦略の主な目的は、事業ポートフォリオの変革や構造改革を進め、資本効率を向上させることです。今回の買収は、その一環として捉えられています。特に半導体分野に焦点を当てた光源事業の強化が図られることが期待され、この取り組みが業界全体にポジティブな影響をもたらします。

ウシオは、ams-OSRAMからの買収により、双方の持つ技術やノウハウを融合させることで、以下のような効果を狙っています。
1. 半導体ランプ市場でのさらなる販売機会の獲得
2. 生産最適化による効率向上と、収益の拡大

光源業界の未来を見据えて



ウシオが今回の買収を通じて目指すのは、光源事業の競争力を一層高めることです。オスラムのランプ事業は現在安定した収益を上げており、10%以上の投下資本利益率を見込んでいます。この事業の統合は、ウシオが掲げる新成長戦略の目標、すなわちROE12%以上の達成に大きく寄与すると考えられています。

ウシオの代表取締役社長である朝日崇文氏は、「この買収によって、将来の光源業界の再編を加速させ、さらなる効率改善に貢献できると信じています」とコメントしています。両社は技術の統合だけでなく、製造プロセスの改善や新たな製品開発にも力を入れ、今後の市場での競争力を強化していく方針です。

ams-OSRAMの背景



ams-OSRAMは、光とセンサーのソリューションを提供するグローバルリーダーとして、110年以上の歴史を有しています。自動車、産業、医療、消費者市場向けの革新的な技術を開発し、多くの特許を保有しています。これまでに取得した13,000件以上の特許は、業界の進化に寄与してきました。このような背景から、ウシオの買収戦略は両社にとって非常に意義深いものとなるでしょう。

これからの光源市場におけるウシオの役割に、私たちも引き続き注目していきたいと思います。


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会社情報

会社名
ウシオ電機株式会社
住所
東京都港区三田3-5-19
電話番号
03-5657-1000

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