スポGOMIワールドカップ2025 沖縄STAGEの熱戦
2025年1月18日、沖縄県中城村の吉の浦公園ビーチで「スポGOMIワールドカップ2025 沖縄STAGE」が開催され、40チーム、120人が参加しました。この大会は、日本財団が企画し、一般社団法人ソーシャルスポーツイニシアチブが運営するもので、全国から集まったチームたちがゴミ拾いの技術と戦略を駆使して競いました。
優勝を果たしたのは、パパと息子、友達のチーム「ハイクリ@マスターチーター」です。このチームは、77.09kgという驚異的な量のごみを回収し、9281.9ポイントを獲得しました。彼らは、次の全日本大会である「スポGOMIワールドカップ2025 日本STAGE」へと進むことが決まりました。
スポGOMIとは?
「スポGOMI」という言葉は、スポーツとごみ拾いを組み合わせた新しい形の競技で、3人1組のチームが定められた時間内にごみを拾います。拾ったごみの量や種類に応じてポイントが与えられ、そのポイントを競い合うのが特徴です。この活動は、海洋ごみの減少を訴える社会的な意義も持っており、国や世代を問わず参加することができる、スポーツとしての普及を目指しています。
沖縄STAGEのダイナミックな戦い
この大会では、参加チームがさまざまな戦略を駆使して競いました。多くのチームが経験豊富なボランティア団体で構成され、彼らは茂みや遊歩道に隠れるごみを効率よく見つけて回収しました。特に優勝した「ハイクリ@マスターチーター」は、ポイントの高いビンを重視し、重量面では劣るもののポイントで勝利を収めました。
沖縄といえば、常夏のイメージがありますが、1月のこの日、風が強く感じられ、時折冷ややかな空気が漂いました。しかし、当日は珍しく晴天に恵まれ、参加者たちは温かな日差しの中で充実したごみ拾いを楽しみました。参加者たちは、普段は踏み入れない場所のごみを回収することで、地域の環境問題への関心を深めました。
ごみの総量とその影響
沖縄STAGEでは、参加チームが集めたごみの総体重は482.91kgにも上りました。大会の成果は、海洋ごみの深刻な問題を再認識させるもので、参加者たちは嬉しそうな表情を浮かべながら、積み上げられた大量のごみを見つめていました。このイベントを通じて、たくさんのゴミが回収され、地域の環境美化に貢献しました。地元のダイビングやビーチ活動を行う団体にとっても大きな意義を持つ大会でした。
優勝チームのメンバーからは、喜びの声が量り知れないほどに上がりました。「まさかの優勝でびっくりした!重いビンをたくさん見つけて、子どもに『集めて!』と言いました。運べないほど重くなるとは思ってもみませんでしたが、素晴らしい結果が出せてうれしいです。」
今後の展望
「ハイクリ@マスターチーター」は、次回の東京大会に向けて、さらなる準備を進めていると語ります。今後も日本全国で開催される予選を通じて、全国大会へと進むチャンスをつかむべく、意欲を燃やす姿が印象的でした。沖縄から始まるこのスポGOMIの流れが、全国にさらなる環境保護の推進をもたらすことを期待しています。
この大会を主催した一般社団法人ソーシャルスポーツイニシアチブは、スポーツを通じた環境保護の重要性を広め、地域コミュニティの活動を促進する一助となることを目指しています。日本の環境問題に取り組むこのような運動が、今後ますます拡大していくことを願っています。