モルガン・スタンレー出身の星直人氏がヘラルボニーの財務戦略顧問に就任

モルガン・スタンレー出身の星直人氏、ヘラルボニーの財務戦略顧問に就任

今年、株式会社ヘラルボニーは、ファイナンスの専門家として高い評価を受けている星直人氏を財務戦略顧問に迎えました。星氏は、モルガン・スタンレー証券で12年のキャリアを積み、クロスボーダーM&Aや大型経営統合など、数々の案件を成功裏に進めてきた実績を持っています。現在は、さまざまな企業の財務アドバイザーとして活動し、経営戦略においても豊富な経験を有しています。

星氏の経歴と役割

星氏は、東京とニューヨークにおけるモルガン・スタンレー証券の投資銀行本部で、1兆円を超えるクロスボーダー案件や国内の大型統合案件を手がけてきました。その後、ユニファ株式会社の取締役CFOとしても活躍し、累計100億円の資金調達を行いました。このような実績を持つ星氏の加入は、ヘラルボニーの成長を大いに加速させるものと期待されています。

ヘラルボニーは、障害のある作家のアートを生かして、社会のイメージに変革をもたらそうとするスタートアップ企業です。現在、243名の作家と契約し、54の国内施設および8カ国に展開する海外拠点と提携を結んでいます。このように、多くの障害者アーティストを支援し彼らの作品を社会に届ける事業モデルは、ヘラルボニー独自のものです。

最近の成長と今後の展望

ヘラルボニーは昨年度、前年比1.63倍の成長を達成しました。特に、企業向けのアカウント事業やDE&I研修プログラムは前年比で1.84倍に成長し、参加企業数も増加しています。この成長は、星氏の戦略的財務コンサルティングによりさらに加速することでしょう。

今後、ヘラルボニーは2024年7月にフランス・パリに「HERALBONY EUROPE」を設立し、アートIPの国際展開を本格化させる計画です。また、カンヌライオンズで受賞した成績もあり、アートを通じた新たなビジネス機会を模索しています。

星氏のビジョンとメッセージ

星氏は、自身の経験を踏まえ、幼少期に感じた障害に対する社会の無理解や偏見を打破するために、ヘラルボニーの活動に賛同しています。彼は、ファウンダーの松田兄弟と共に、障害を異彩として捉える新たな価値観の確立を目指しています。この挑戦はもはや障害者支援に留まるものではなく、全ての人が受け入れられる新しい社会の構築を目的としています。

今後、ヘラルボニーは星氏の支援を受けて、さらなる事業拡大を目指し、社会的な価値の創出を目指して邁進することでしょう。星氏自身もその一員として、企業理念の実現に貢献することに強い意欲を見せています。

このように、ヘラルボニーの成長と成り行きに、今後も注目が集まります。彼らが挑む新たなインパクト経営は、社会全体を巻き込みながら、より豊かで包括的な未来を創造していくことでしょう。