サグリ株式会社がTICAD Business Expoで登壇
兵庫県丹波市に本社を置くサグリ株式会社は、2025年8月21日に開催されるTICAD Business Expo & Conferenceにおいて、同社のCEOである坪井俊輔が講演を行うことを発表しました。
このイベントは、アフリカの持続可能な発展をテーマにしたTICADの公式関連プログラムの一環として実施されます。坪井氏は「アフリカ農業を切り拓く:衛星データとデジタル革新で実現するスマートファーミング」というテーマでセッションを行います。ここでは、衛星データやAIを駆使した土壌マッピングにより、アフリカでの農業のスマート化を加速する方法を紹介します。
主な内容は、農地の境界を正確に抽出し、土壌特性を可視化することで生産性を高め、コストを削減する技術についてです。デジタル農業がもたらす持続可能な食料システムの構築に向けた可能性も議論されます。この講演は、進化し続ける農業テクノロジーに対して関心を持つ農業関係者や企業にとって、今後の協業機会を提供する貴重な場となることでしょう。
サグリの取り組みと実績
サグリ株式会社は、2018年に岐阜大学からスピンアウトしたインパクトスタートアップであり、企業のビジョンは「人類と地球の共存を実現する」ことです。具体的な技術として、AIを用いた衛星データ解析を主軸に、持続可能な農業や地球環境の課題解決を目指しています。これまでに、以下のようなサービスを展開してきました。
- - 農地パトロールアプリ『アクタバ』:耕作放棄地を検出することができます。
- - 作付け調査アプリ『デタバ』:異なる作物の種類を特定する機能を持っています。
- - マッチングプラットフォーム『ニナタバ』:農地所有者と作り手や担い手を結びつけます。
- - 営農アプリ『Sagri』:土壌分析を行うことができる便利なツールです。
これらのサービスは、サグリが掲げる持続可能な農業の実現に向けた重要な一歩となっており、近年は政府からも注目を集めています。特に、2023年には農林水産省および経済産業省から「中小企業イノベーション創出推進事業」に採択され、さらなる発展が期待されています。また、「ICCサミット KYOTO 2023」ではカタパルト・グランプリを優勝し、経済産業省の「J-Startup」や「J-startup Impact」にも選出されています。
アフリカ農業への展望
アフリカの農業は、気候変動や人口増加に伴い、持続可能な発展が強く求められています。サグリが提供する先進的な技術は、この転機において重要な役割を果たすことが期待されています。坪井氏は、セッションを通じてアフリカにおける農業の未来への展望や、成功事例を紹介し、参加者にインスピレーションを与えることでしょう。
サグリ株式会社の取り組みは、テクノロジーを駆使して農業の課題を解決し、より良い未来を創出する一助となります。アフリカでのスマートファーミングの可能性に注目が集まる中、今後の展開が楽しみです。日本からの知見と技術がアフリカの農業にどのように貢献していくか、次の展開に期待が高まります。
会社情報
- - 会社名:サグリ株式会社
- - 本社所在地:兵庫県丹波市氷上町常楽725-1
- - 代表者:坪井 俊輔
- - 設立:2018年6月14日
- - ホームページ:サグリ株式会社