和歌山大学とアドベンチャーワールドが連携
和歌山県白浜町に位置するアドベンチャーワールドは、国立大学法人和歌山大学と包括連携協定を結び、学生の実践的な学びをサポートするための教育プログラムを実施します。この取り組みは、2023年4月に設立された「アントレプレナーシップデザインセンター」に基づいており、学生が新たな挑戦を通して自己の価値観や生き方を見つめ直す場を提供します。
アントレプレナーシップ教育実践演習
今回のプログラム、正式名称は「アントレプレナーシップ教育実践演習(インターンシップ)」で、和歌山大学の3~4年生から選ばれた8名の学生が参加します。具体的には、株式会社紀陽銀行から4名、株式会社松源から2名、アドベンチャーワールドから2名の学生がこのプログラムに参加する予定です。このインターンシップの期間は2025年の10月6日から10月13日までの8日間。
プログラムの内容
プログラムは、座学および自己探究から始まります。最初の1~2日目には、学生が自分自身の理念や価値観を深く考えるワークショップを実施。続く2~7日目では、サファリ課やマリン課、フード課やギフト課、広報課など多様な部署での現場実習が行われます。この経験を通じて、学生は動物の飼育や飲食・物販、情報発信などについて実践的に学びます。
また、研修期間中には、社員との交流を通じてフィードバックを得ながら、現場での学びを振り返る機会も設けられています。最終日にあたる7日目には、学生自身の個人理念と働く目的を発表するプレゼンテーションも行われ、学びを整理して共有する場ともなっています。
アントレプレナーシップデザインセンターの設立
和歌山大学内に新たに設立された「アントレプレナーシップデザインセンター」は、学生だけでなく、将来的には地元の高校生や社会人にも開かれたEntrepreneurship教育の拠点となることを目指しています。このセンターは、地域企業との協働を促進し、和歌山の新たな産業や文化を創出する人材を育成する役割を担っています。
包括連携協定の背景
和歌山大学とアドベンチャーワールドは2023年6月に、地域の交流促進や産学連携の強化を目的に包括連携協定を締結しました。この協定は、経済・産業の活性化や人財育成、VRを利用した新たな観光ツーリズムの開発など、様々な分野にわたる内容を含んでいます。両者の協力のもと、和歌山県の地域社会が一層活性化することを期待しています。
SDGsへの取り組み
アドベンチャーワールドは、持続可能な開発目標(SDGs)を意識した活動も行っています。「いのちを見つめ、問い続ける。いのちの美しさに気づく場所。」という理念のもと、生命の豊かさを体現する場としての役割を果たしています。この取り組みは、地域社会や学生たちの参加を通じて、未来に向けたサステナブルな社会の実現に寄与すると期待されています。
この新たなインターンシッププログラムは、地域との結びつきを深めながら、学生たちが自らのキャリアや価値観を見つめ直す貴重な機会となるでしょう。和歌山大学とアドベンチャーワールドの連携に注目です。