日本とシリアの平和教育
2025-07-31 10:24:07

戦後80年の日本がシリアで伝える平和教育の価値と希望

日本の平和教育がシリアで実現する日



特定非営利活動法人なかよし学園プロジェクトが、2025年7月29日にシリア・デリゾール市で行った教育活動は、戦後80年の日本の教訓を現地の人々にもたらす試みでした。この活動は、経済産業省の支援を受けた「世界とつながる学びプロジェクト」の一環として、多くの子どもたちが制作した教材や折り鶴を持参し、現地の教育機関や行政と連携して実施されました。

焼け跡から復興へ──シリアの現状


シリア・デリゾール市は、2011年以降の内戦により大きなダメージを受けています。IS(イスラム国)の支配や空爆によって、かつての商業と文化の中心地は今なお瓦礫と廃墟が広がっています。現地の住民が「まるで広島のようだ」と語った言葉が示す通り、復興の道のりは厳しいものです。しかし、このような状況での教育こそが、未来を切り開く鍵となるのです。

教育現場での模範授業


デリゾール近郊にあるアルハリータ市のサリータ中等学校では、なかよし学園と日本の生徒・教員が共同制作した平和教材を用いた模範授業が行われました。中村雄一代表が指導を行い、ブラックライトペンを使った「光の授業」では、見えないメッセージを浮き上がらせながら平和の価値を伝えました。また、「人体エプロン」を用いた授業では、異なる人々の共通点を学び、国や文化を超えた理解の大切さを体感しました。

ほかにも、『アメトーーク!』とのコラボによるユーモラスな授業は、生徒たちに楽しく平和の重要性を伝える試みで、多くの評価を得ました。こうした授業は、限られた教育資源の中でも可能な教材活用法を示し、復興における教育への取り組みに新たな視点を提供しました。

日本の歴史からの学び


対馬市立西部中学校では、生徒たちが「西部中平和カルタ」を通じて平和への思いを形にしました。この活動は、教育を通じて自分たちができることについて考えさせ、さらに、講演を受けた校長も日本の教育の質に感心しました。こうした交流は、シリアにおける教育改革にもつながる道を示しています。

PEACE BUTTON PROJECTの意義


「PEACE BUTTON PROJECT」は、広島の歴史を広める重要なプログラムであり、日本の生徒たちが翻訳した絵本『はじめてのヒロシマ』を使って現地の人々に歴史を伝える活動です。このプロジェクトに参加した生徒たちは、自国の歴史と向き合う機会を得るだけでなく、世界とのつながりを強く感じることができました。

教育を連携で支える


長崎県から提供された紙芝居や折り鶴も、平和教育の一環として活用されました。特に、広島と長崎の歴史を共有することで、現地の教育関係者たちは新たな視点を得ることができました。また、早稲田佐賀中学校高等学校の生徒たちによるリサイクルの取り組みも、現地の人々に「ゴミを資源に変える」学びを体感させ、復興の希望をともに考えるきっかけになったのです。

未来への期待


なかよし学園の中村代表は、シリアでの活動を通じて「誰一人取り残さない」社会の実現を目指す必要性を説いています。日本の戦後80年の経験を生かした平和教育は、シリアを含む世界の未来に貢献するでしょう。今後も、シリアの教育改革と復興に向けた連携が深まることが期待されます。日本からの助力が、シリアの人々にとっての希望の光となることを願っています。

【関連リンク】

【団体概要】
  • - 団体名:特定非営利活動法人なかよし学園プロジェクト
  • - 代表者:中村雄一
  • - 設立:2019年(活動開始は2007年)
  • - 公式サイト:なかよし学園公式サイト


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会社情報

会社名
特定非営利活動法人なかよし学園プロジェクト
住所
千葉県松戸市小金原4-14-14
電話番号
047-704-9844

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