エプソン、発明協会会長賞受賞
2024-11-18 14:22:06

エプソン、低消費電力・高安全な無接点電力伝送技術で長野県発明協会会長賞を受賞

エプソン、革新的なワイヤレス充電技術で発明協会会長賞を受賞



セイコーエプソンは、この度、令和6年度関東地方発明表彰において、画期的な『低消費電力・高安全な無接点電力伝送方法』が長野県発明協会会長賞を受賞したと発表しました。11月15日、ANAクラウンプラザホテル新潟で開催された表彰式では、同社の神山正之氏、塩崎伸敬氏、上條貴宏氏、長谷川稔氏ら研究開発チームの功績が称えられました。

地方発明表彰と受賞技術



大正10年から続く地方発明表彰は、全国8地方を対象に、優れた発明や考案を表彰する歴史ある制度です。エプソンが受賞した技術は、コイルを用いた電磁誘導方式のワイヤレス電力伝送システムに関するものです。

この技術の最大の特徴は、電力消費の低減と安全性の向上を両立させた点にあります。充電開始前や満充電後、あるいは受電装置が取り外された状態では、間欠的な送電に切り替えることで、無駄な電力消費を抑制。さらに、受電装置が正しく設置されていない限り通常送電を行わない仕組みにより、異物混入による発熱などの危険性を大幅に低減しています。

補聴器への応用と社会貢献



この革新的な電力伝送技術は、すでに複数の補聴器メーカーのワイヤレス充電システムに採用されています。充電の簡便性と高い安全性、そして電力消費の抑制というメリットは、補聴器使用者にとって大きな利便性と安心をもたらすと同時に、環境負荷の軽減にも貢献しています。使いやすさと安全性、そして環境への配慮という、現代社会が求める要素をバランスよく備えた技術と言えるでしょう。

受賞チームとエプソンの技術力



今回の受賞は、エプソンが長年培ってきた精密技術と開発力、そして社会貢献への強い意志の表れと言えるでしょう。受賞者である神山氏、塩崎氏、上條氏、長谷川氏をはじめとする開発チームの努力と創意工夫が、この画期的な技術を生み出した原動力です。

エプソンは、今後も継続的な研究開発を通じて、人々の生活を豊かにし、持続可能な社会の実現に貢献する技術革新を続けていくと表明しています。今回の受賞を機に、エプソンの技術力がさらに注目を集め、今後の更なる発展が期待されます。

エプソンとワイヤレス技術の未来



エプソンは、プリンターやプロジェクターといった分野で知られていますが、今回の受賞は、同社の技術力の幅広さを示すものです。精密機器分野における高度な技術を活かしたワイヤレス電力伝送技術は、今後、様々な分野への応用が期待されます。医療機器やウェアラブルデバイスなど、電力供給が重要な製品への応用は、大きな可能性を秘めています。

また、環境問題への意識の高まりを受け、省電力化技術はますます重要性を増しています。エプソンのこの技術は、環境負荷軽減への貢献という点でも高く評価されるべきでしょう。

今回の受賞は、エプソンにとって大きな名誉であると同時に、今後の技術開発への大きな励みとなるはずです。エプソンが今後どのような革新的な技術を生み出すのか、引き続き注目していきたいところです。


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会社情報

会社名
セイコーエプソン株式会社
住所
長野県諏訪市大和3-3-5
電話番号

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