ASTRO GATEとAstroXが日本初の打ち上げ契約を結び宇宙産業推進

ASTRO GATEとAstroX、画期的な打ち上げ業務契約を結ぶ

2024年8月24日、南相馬市で行われた民間ロケットの実証実験は、日本における宇宙事業の新たな幕開けを告げるものでした。この実験は、ASTRO GATE株式会社とAstroX株式会社の共同プロジェクトとして、「kogitsune」と呼ばれる超小型ハイブリッドロケットの打ち上げを伴ったものです。ASTRO GATEは、宇宙関連ビジネスにおける拠点であるスペースポートの調査や運営を手掛ける企業で、AstroXはロックーン方式の空中発射ロケット開発を進めるスタートアップ企業です。

日本初のLaunch Service Agreement

二社は、打ち上げ業務契約（Launch Service Agreement、LSA）を結び、民間ロケット会社とスペースポートオペレーターの連携を強化しました。この契約は、今後のロケット打ち上げ事業を支える基盤となります。ロケットの発射自体は高度約200メートルまで達し、その後南相馬市の沖に無事着水。打ち上げは予定通り成功し、実験の成果を収めました。これは、日本の宇宙分野における新たな成功裏な試みとして評価されています。

具体的な支援内容

ASTRO GATEは、実験をスムーズに進めるために、打ち上げ場所の選定や調整、ステークホルダーとの連携、住民に対する説明会の実施などを手掛けました。また、打ち上げの際には、写真や動画の撮影も行い、その様子を記録することで、多くの人々にこの新たな試みを広めています。このプロジェクトは、令和６年度の「Fukushima Tech Create事業」にも採択されており、福島イノベーション・コースト構想推進機構からの支援を受けながら展開されております。この取り組みを通じて、震災で打撃を受けた地域に新たな産業基盤の構築を目指しています。

未来に向けたビジョン

AstroXは「誰もが気軽に宇宙を使える未来」を目指し、宇宙開発における重要な課題である衛星打ち上げロケットの不足という問題を解決するために全力を注いでいます。気球からロケットを放出する方式を積極的に研究しており、今後も宇宙へのアクセスを確立するための取り組みを強化していく方針です。両社の連携は、宇宙事業の進展だけでなく、地域活性化にも寄与することが期待されています。

今後、ASTRO GATEとAstroXの動きに注目が集まる中、彼らの挑戦が日本の宇宙産業を一新することが期待されています。これからの展開にますますの期待が寄せられています。