仕事で評価され、出世していく人たちには意外な共通点があることが最近の研究から明らかになりました。本書『815社17万人を分析してわかった会社から期待されている人の習慣115』では、815社・17万人の行動データをAIによって分析し、出世するために必要な習慣を115個にまとめています。
著者の越川慎司氏は、これまでに多くの企業において働き方改革を支援してきた実績があります。彼のアプローチは、感情論や経験則ではなく、科学的なデータに基づいており、それが本書の大きな特徴です。本書では、会社から期待されている人たちと一般社員の違いを示す具体的なデータが豊富に掲載されています。
特に興味深いのは、会社から期待されている人たちの78%が「何の用事もなく社内を歩いている」という行動習慣を持っている点です。このように一見シンプルに思える行動が、実は周囲からの信頼や評価を得るために大きく寄与しているのです。また、89%がエレベーターで積極的に「ボタン係」を務めているという事実も、彼らの評価が高まる背景の一因として解説されています。
本書では、具体的な「習慣」を実践することの重要性を強調しています。評価される人が実践している行動を知れば、誰でもそれを真似することができるのです。特に、コミュニケーション、仕事、人間関係、マネジメントなど、各章にわたって習慣が分かりやすく整理されています。さらに、全ての習慣には、どのくらいの人が実行しているかという具体的なデータが示されており、その再現性の高さも魅力の一つです。
興味を持たれた方々には、ぜひ一度手に取ってみていただきたい一冊です。特に、現代のビジネスシーンにおいて求められる能力や姿勢がどのように変化しているかを理解するためにも、この研究成果は非常に貴重な資料となるでしょう。出世を目指すビジネスパーソンはもちろん、自己啓発に興味のある方にも多くの示唆を与えてくれる内容になっています。
越川氏自身のプロフィールも興味深いです。日本マイクロソフトにて役員として活躍した後、週休3日・複業を実践する企業を設立し、800社以上の働き方改革を支えてきたのです。その経験から得られた知見が、本書にはふんだんに盛り込まれており、読み手にとって参考になること間違いなしです。
本書には115の習慣が掲載され、全てすぐに実践できるような形式になっています。例えば、コミュニケーションに関する習慣、仕事における態度、さらには休日における過ごし方など、多岐にわたるテーマが扱われており、読み応えがあります。会社での評価を上げたい、出世を目指したいという方は、この機会に彼の習慣を取り入れ、自らの行動を見直してみるのも良いでしょう。期待される人になるための第一歩を、ぜひ本書から始めてみてはいかがでしょうか。