手塚治虫が描く二つの傑作が華麗に再登場
手塚治虫といえば、漫画の神様と称される日本の巨匠。彼が創作した「百物語」と「ネオ・ファウスト」は、彼の代表作の中でも特に注目を浴びてきました。そしてこのたび、この二作品が【限定500部】の特製収納BOXにて新装版として再発表されることとなりました。
手塚治虫と「ファウスト」の関係
手塚治虫は長年にわたり、ゲーテの名作『ファウスト』に取り組んできました。初期の作品である『ファウスト』(1950)から始まり、時代劇風にアレンジされた『百物語』(1971)、そして彼の遺作となった『ネオ・ファウスト』(1988、未完)へと発展を遂げます。特に後の2作品は、手塚自らが同時に読まれることを推奨していました。
新装版の特長
このたびの新装版では、両作の初出時の構成に忠実な《オリジナル版》が収録されています。これまで雑誌連載時の構成で読むためには実物の雑誌を探す必要がありましたが、本書ではそんな手間を省いて、いつでも「百物語」と「ネオ・ファウスト」を楽しむことができるのです。
- - 「百物語《オリジナル版》」では全4回を収録し、物語の扉ページも完全再現。
- - 「ネオ・ファウスト《オリジナル版》」では全40回が収録され、初回の感動を再び味わえます。
この2冊は特製の収納ボックスに収められ、併せて複製原画セットも付属します。原画は各作品からピックアップされた名シーンが、美麗な印刷でお届けされるもので、まさにファンにはたまらない特典です。
作品のあらすじ
- - 『百物語』:戦国時代、お家騒動の犠牲となった武士が悪魔の娘スダマに魂を売り、別人として生き直す物語です。彼は三つの願いを叶えるための旅に出ます。
- - 『ネオ・ファウスト』:1970年、NG大学の一ノ関教授は自身の研究の行き詰まりに苦しみ、自ら命を絶とうとします。しかし悪魔メフィストとの出会いにより、彼は新たな人生を手に入れることになります。美しい青年に若返った教授は、自身の手で新しい生命を創造することを目指します。
本書の魅力
特製収納ボックスに美麗な装丁の新装版「百物語」と「ネオ・ファウスト」は、手塚治虫の作品に対する情熱と、彼の思索の旅を追いかける貴重な機会を提供してくれます。生原稿を再スキャンし、高画質な印刷を施したことで、まるで新たに描かれたかのような美しさを誇ります。また、巻末には手塚自身によるスケッチやあとがきも収録されており、彼の作品への想いをより深く感じることができます。
高精細なB5サイズでの出版は、作品の魅力を余すところなく伝える媒体となり、マンガファンにとっても大変魅力的な内容になっています。
発売情報
この豪華版は6月下旬に発売予定で、価格は16,500円(税込)。手塚治虫の二大傑作を手に入れるこの機会をお見逃しなく!