地域の力で甦るいの池~水の循環を取り戻す活動に迫る~
横浜市の師岡地域に位置する「いの池」は、古くから田畑を潤す重要な水源でした。しかし都市化に伴い、水の流れが変わり、水質が悪化してしまいました。地域住民は、池の泥を取り除く「かい堀り」を通じて、水質保全や自然環境の改善に尽力してきました。このような努力の結果、一定の改善が見られたものの、さらなる水質の向上と自然の循環を取り戻すには、新たな流入水の確保が必要でした。
このような状況を理解した「いの池」愛護会は、師岡熊野神社を中心に、地域の力を結集し「いの池」の復活を目指してまち普請事業への提案を行いました。これにより、整備活動が実施されることとなりました。
いの池再生に向けた取り組み
水質改善のための整備
今回の整備では、神社境内の雨水や汲み上げられた地下水を「いの池」に送るための導水管が設置され、これにより水の流れが回復しました。さらに、老朽化した石垣の補修や池周辺に記念樹を植栽することで、水辺の魅力を引き出すことにも成功しています。また、地域の交流を促進するために、活動報告や行事予定を発信する掲示板も設置されました。
また、池の水ろ過装置に必要な電源を確保するため、地域住民自らが太陽光発電設備をDIYで製作し、容量も増強しました。この太陽光発電は年末には池のライトアップにも利用され、地域の楽しみを一層引き立てています。これらの取り組みによって、「いの池」に豊かな自然が戻ってきています。
さらに、地域の幅広い世代がこれらの活動に参加しており、世代を超えた地域のつながりが生まれています。特に、子どもたちがこの池での活動を通じて自然や地域の大切さを学ぶことができるのは、今後の地域づくりにとって意義深いことです。
未来に向けた計画
今後も、地域では年に1〜2回の「かい掘り」や清掃活動などを続け、「いの池」を守り育てていく計画です。子どもたちが「ふるさとの原体験を得る場所」としてこの池を大事にするための活動が行われます。また、市民の森の竹を活用した竹灯籠や流しそうめんの行事、池のライトアップなどを通じて地域住民が自然に集まる機会を作り、世代を超えた交流の場として活用していく予定です。
これらの取り組みは、地域の人々が一丸となり協力して行うものであり、いの池の再生はただの環境保全に留まらず、地域社会の絆を深める重要な活動になっています。これからも、いの池は地域において大切な存在となり続けるでしょう。
いの池アクセス情報
- - 住所: 神奈川県港北区師岡町1137番地
- - アクセス: 東急東横線「大倉山駅」より徒歩8分
- - インスタグラム: @inoike.aigokai
ヨコハマ市民まち普請事業
また、横浜市独自の「市民まち普請事業」を通して、地域の課題解決を図るための支援も行われています。この事業は市民が中心となってアイデアを出し、地域の魅力アップを図るものであり、最大500万円の助成金が交付されることもあります。
市民の手によって整備された施設は70を超えており、地域全体の活性化に寄与しています。地域のまちづくりが今後どのように進化していくか、目が離せません。詳細については、横浜市の公式サイトをご覧ください:
市民まち普請事業