著者・一木けいの新作恋愛小説『結論それなの、愛』が、2025年2月19日に待望の発売予定です。彼女は2016年にR-18文学賞読者賞を受賞し、デビュー作『1ミリの後悔もない、はずがない』で見事なスタートを切りました。彼女の新作は「通じ合う」ことをテーマにしており、これまでの作品で描かれてきた人間関係や愛の複雑さを、さらに深く捉えています。
本作は、著者がタイで9年間過ごした経験をもとにした実際のエピソードを交えた内容になっています。主人公はバンコクの高級コンドミニアムで駐在生活を送るマリという女性。彼女は国境封鎖によって夫との別居生活を余儀なくされ、孤独感に悩む日々を送っています。そんな彼女の前に現れるのが、タイ人青年のテオです。文化や言語の壁がある中で、彼はマリに寄り添い、理解しようとする姿勢を見せることで徐々に彼女との距離を縮めていくのです。
一見豊かに見える駐在員の世界にも、実は孤独や危険が隠れています。この作品では、主人公たちがその中で愛を求め、互いに心を通わせることで自らの人生をどうにか取り戻そうとする過程が描かれています。
発売前には、町田そのこや麻布競馬場といった著名人からも推薦のコメントが寄せられています。町田そのこは、一木けいの文体を「南国の果実のように濃厚で薫り高い」と評し、麻布競馬場も「リアルとは言えないが、思考を止められない魅力がある」と賛辞を贈っています。
一木はこの小説を執筆する際、バンコクと東京での生活を行き来しながら、通じ合うというテーマに挑みました。彼女自身がさまざまな感情を掘り下げていく中で、希望を見出していく様子を描写しています。
『結論それなの、愛』はきっと、恋愛小説ファンや人間関係について考えるきっかけを求めている読者にとって、心に響く作品になることでしょう。恋人の自死や社会問題を織り交ぜながらも、真摯な人間ドラマが展開されるのをお楽しみに。
本書は四六判で、定価は1,925円(税込)です。また、新潮社が出版し、ISBNは978-4-10-351443-5となっています。発売に向けて、様々なプロモーション活動も予定されており、ますます話題を集めることが期待されています。彼女の新たな挑戦をぜひお楽しみに。