NIPPONIAが10周年を迎える
兵庫県丹波篠山市を拠点とする株式会社NOTEは、2025年10月で「NIPPONIA」が10周年を迎えるのを機に、事業ブランドガイドラインをリニューアルすることを発表しました。このガイドラインの目的は、NIPPONIAが今後の10年、さらにはその先に向かって進むべきビジョンを再定義することです。
NIPPONIA事業の始まりと挑戦
2015年、私たちはこの城下町で空き家となっていた4棟の古民家を再生しました。多くの人々の協力により、分散型ホテル「篠山城下町ホテルNIPPONIA」が誕生しました。この成功を受け、私たちは「なつかしくて、あたらしい、日本の暮らしを作る」というビジョンのもと、日本各地の文化や歴史を未来へつなげるNIPPONIA事業を展開してきました。
当初、古民家の再生や分散型ホテルという考え方は世間に浸透しておらず、多くの地域が空き家や人口減少に悩んでいました。私たちは、丹波篠山市での成功が他の地域の希望となることを願い、NIPPONIAという名称で事業を進め、全国各地に広げていきました。最近では、三重県や香川県などにも新たなNIPPONIAが誕生しています。
共感と広がり、そして未来へ
私たちの活動に共感する仲間が増え、NIPPONIAは10年で北海道から沖縄まで200棟以上の古民家を再生することに成功しました。しかし、社会情勢の変化に伴い、古民家再生による宿泊施設は珍しい存在ではなくなってきています。その一方で、各地で独自の運営スタイルが根付くようになりました。
こうした状況を踏まえ、私たちは創業当初の理念に立ち返り、100年後も地域が継続するためのガイドラインを新たに策定することを決定しました。このリニューアルを通じて、NIPPONIAの価値を向上させ、「なつかしくて、あたらしい、日本の暮らしをつくる」という目標の実現を加速させていく所存です。
ブランドロゴの新コンセプト
新しいロゴは古民家の格子戸をモチーフにしており、3本の縦格子が「昔・今・未来」をつなげるデザインです。このロゴは、新しい暮らしを創造するNIPPONIAの理念を象徴しています。プロダクトデザイナーとして著名な喜多俊之氏がこのデザインを手掛けています。
NIPPONIAが新たなガイドラインを掲げ、地域の活性化に寄与する姿勢は、今後も多くの人々の期待に応えるものになるでしょう。私たちの挑戦は、まだ始まったばかりです。