茅ヶ崎市のデジタル改革
2025-12-18 13:07:22

茅ヶ崎市がガバメントクラウドに「srest」を正式導入しコスト最適化を推進

茅ヶ崎市が「srest」を導入し、ガバメントクラウドを効率化



茅ヶ崎市が、株式会社メタップスホールディングスのAWSコスト管理ツール「srest」を正式に導入することが決定しました。この導入により、ガバメントクラウド環境における共同利用方式での運用が加速し、コスト最適化を実現する先進的な自治体としての事例が生まれます。

背景と課題


全国の自治体がガバメントクラウドへの移行を進める中で、限られた財源の中でどのようにコストを管理し、最適化するかが重要なテーマとなっています。特に、茅ヶ崎市は共同利用方式を採用していますが、マルチベンダー体制により次のような課題が浮上していました。

  • - 請求や検収業務にかかる人手やコスト
  • - AWS利用料データへのアクセス制限
  • - 担当者の知識のばらつきによるコスト管理の難しさ
  • - 検収作業に多くの時間を費やすことで、最適化の議論が進まない

これらの課題に対処すべく、茅ヶ崎市は2025年9月に「srest」を用いた実証実験を実施しました。この試みは日本国内では初めてのもので、舵を取ったのはNECが運営する環境です。実証実験を経て、共同利用方式によるAWSコスト管理が円滑に進められる基盤が確認されました。

実証実験の成果


実証実験を通じて、次のような具体的な成果が得られました。

1. 請求・検収業務の効率化
今回の実験における「srest」のレポート機能により、自治体は運用ベンダーを通さず、直接的にコスト構造を把握可能となりました。これによって、以前まで発生していたタイムラグやコミュニケーションコストが大幅に削減され、効率的な検収業務が実現されました。

2. コスト最適化の基盤構築
リアルタイムでコスト情報が取得できるようになったことにより、自治体内でのコスト評価や議論が活発化しました。また、運用ベンダーと具体的なコストに基づく協議が可能となるため、クラウドコスト削減に向けた取り組みが加速される見込みです。

茅ヶ崎市のデジタル推進課からのコメント


茅ヶ崎市デジタル推進課の松野友貴氏は、「srestを使うことで、クラウドの専門家でなくとも、簡単に情報にアクセスしコストの最適化が進められる環境が整うことが魅力です」と述べています。さらに、「今後はNEC以外の事業者とも協力して、ガバメントクラウドのコスト一元管理を目指す」と意気込みを語りました。

このように、茅ヶ崎市は「srest」を活用しつつ、自治体内でのクラウドコストに対する理解度を高め、庁内の説明責任を果たすためのツールとして活用することに期待を寄せています。

まとめ


「srest」の導入は、茅ヶ崎市が近年直面したクラウド運用の課題を乗り越える新たな一手となります。全国初の実証実験を経て、今後の運用がさらに注視されることでしょう。自治体のデジタル化は、今後の社会インフラの向上に寄与する重要な要素となるため、さらなる取り組みが期待されます。


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会社情報

会社名
株式会社メタップスホールディングス
住所
東京都渋谷区渋谷二丁目24番12号渋谷スクランブルスクエア
電話番号

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