2025年にXで話題になったアーティストの研究
株式会社ホットリンクは、2025年にSNSプラットフォーム「X」において注目を集めたアーティストについての詳細な調査結果を発表しました。この調査は、国内の月間アクティブユーザー数が6600万人を超える「X」において、アーティスト関連の投稿を分析し、特に話題性と人気を持つ音楽グループを特定することを目的として行われました。
調査方法について
この調査は、2025年1月1日から12月10日までを対象に、主要な音楽セールスランキングから選出された100組のアーティストを調査対象としました。具体的には、アーティスト名が含まれる投稿数を集計し、どれだけの言及があったかを数えました。使用したツールはMeltwaterのエクスプロアです。
調査結果
結果として、言及数のトップ3にランクインしたのは、Snow Manの約3312万件、JO1の約2450万件、SixTONESの約1819万件という数字でした。特に、Snow ManはUGC(ユーザー生成コンテンツ)数でも約647万件と、高い数値を記録し、話題性においても他のアーティストを凌駕する存在感を示しました。
昨年は話題に上らなかった嵐が2026年の活動再開を発表したことで、大きな盛り上がりを見せていることも注目です。
女性アーティストでは、言及数とUGC数の両方で乃木坂46が最上位を占めており、男性アイドルグループの影響が顕著に表れました。
データアナリスト・辻元気の見解
ホットリンクでのデータアナリスト、辻元気氏によると、やはりアイドルグループのファンたちが非常に熱心で、その熱量が言及数やUGC数の増加につながっているとのことです。
「特にアイドルグループは、ファン同士の会話が盛んであるため、多くの投稿に結びつく」と分析しています。
調査結果の上位15組では、昨年と比べて大きな変動はなく、彼らの人気が不動のものであることが示されています。
新しい話題の出現
昨年からは新たな顔ぶれも見られ、勢いのあるアイドルが登場しています。レコメンド機能の進化により、ユーザーの受け取る情報も変化しています。フォローしていないアカウントからも情報が多く流れ入ることで、特定のアーティストに関する投稿は減少傾向にあります。これにより、依然として人気のアーティストと一般ユーザーとの間には認識のギャップが生じつつあります。
今後の展望
2026年に向け、AIの活用も進むと予測されており、情報収集や発信手法は変わるでしょう。ファンが自ら発信するUGCの重要性がこれまで以上に高まり、アーティストの認知度や支持層の拡大につながることも期待されます。
今後もホットリンクはエンタテインメントに関わるSNS上のクチコミを調査し、有益な情報を提供し続けることを目指しています。エンタメ業界におけるトレンド分析を通じて、企業とのパートナーシップを強化し、より良いマーケティング支援を行っていきます。