国際会議で発表するTAI
2025-06-04 12:50:28

Tokyo Artisan Intelligenceがカナダでの国際会議に参加、AIチップ開発を発表

Tokyo Artisan Intelligenceが国際会議に登壇



Tokyo Artisan Intelligence株式会社(以下:TAI)は、2025年6月4日にカナダのモントリオールで開催される「The 34th International Workshop on Post-Binary ULSI Systems」において、同社の代表取締役である中原啓貴が登壇します。彼の発表テーマは「Development of a reconfigurable AI-chip toward a computer vision-based intelligence system」となり、再構成可能なAIチップの開発についての取り組みを紹介します。

国際会議「ULSIWS」とは



この国際会議は、IEEEが主催する多値論理技術に関する重要なイベントであり、カナダ・ケベック州モントリオールで開催されます。そこで議論される内容は、従来の2値論理を超えたULSIシステムに関する革新です。

TAIは、このワークショップを通じて自社のエッジAI事業と、FPGA技術を基にしたビジョンAIチップの開発状況を報告します。FPGA(Field Programmable Gate Array)は、回路の構成を再設定し、AI処理に必要な最適な形に変更することができる半導体チップです。この技術を活用することで、TAIはCPUやGPUに比べて高速かつ低電力でのAI処理を実現しています。

最新技術に挑むTAI



TAIはこれまでFPGAを活用し、AI専用のハードウェアやカスタマイズされたAIモデルを開発し、高い処理能力を発揮してきました。しかし、次世代のAI処理には大きな負荷がかかり、発熱による冷却の課題が顕在化しています。この問題を解決するため、TAIは資金調達を進め、FPGAを活用したエッジAI専用チップの設計に取り組んでいます。このチップは、同社の次世代エッジAIプラットフォーム「SEASIDE」に搭載され、熱問題を解消し、より多くの社会実装を推進することを目指しています。

中原啓貴氏のプロフィール



中原啓貴は、東北大学の教授であり、TAIのCEOおよびCTOを務めています。半導体設計技術やAI技術に深い知見を持ち、AIの発展に貢献するために優れた研究を行ってきました。彼は半導体やコンピュータアーキテクチャの分野で多くの成果を上げ、特にFPGA技術の応用に注力してきました。以降、AI分野の先駆者としても知られるようになり、その努力が評価され、2022年には「ナイスステップな研究者2022」に選出されました。

Tokyo Artisan Intelligence株式会社の特徴



TAIは2020年3月に設立され、東北大学の研究成果を基にしたベンチャー企業として新しいコンピュテーション技術の革新と、AI技術の社会実装を目指しています。特に、実用的なエッジAI技術に取り組むことで、ユーザーのニーズに合ったソリューションを提供すべく日々努めています。彼らが掲げる「エッジAI」とは、従来のクラウドベースの計算からエッジデバイスでAIを実行する技術であり、特にリアルタイム処理と低消費電力の実現に寄与しています。

公式サイトでは、TAIの最新の取り組みや技術についての情報が提供されており、今後の発展に期待が高まります。

イベント情報


  • - 日時:2025年6月4日(水)
  • - 場所:カナダ ケベック州 モントリオール
  • - イベントURLULSIWS2025


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会社情報

会社名
Tokyo Artisan Intelligence株式会社
住所
神奈川県横浜市港北区新横浜2-3-12新横浜スクエアビル14階
電話番号
045-620-5559

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